「砂山のパラドックス」の版間の差分

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このパラドックスを聞いた大抵の人が最初に考えることは、「砂山」と呼べる砂粒の数の下限を設定することである。例えば、ある人が1万粒を下限とした場合、砂山から砂粒を取り除いていって1万粒未満になった時点で、「砂山」ではないとする。
 
しかし、この解決策は哲学において公認されるようなものではない。なぜなら、9,999粒と10,001粒の差異はほとんどないからである。つまり、10,001粒なら砂山で 9,999粒なら砂山でないという定義は、0粒なら無で 1粒でもあれば砂山だとする解釈の境界値を的に変えたに過ぎない。それにも関わらず、このような明確な線引きが実社会ではよく見受けられる。例えば、[[学力検査]]では一般にある点数以上の成績を上げないと合格とされない。他にも"
That's the straw that broke the camel's back. "(ラクダの背骨を折るのは最後のワラ一本)ということわざのように明確な境界値があるように見えるものもあるが、実際にはラクダの個体の選択などいくつかの点で任意の選択がなされている。