「シースキマー」の版間の差分

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'''シースキマー'''は、[[対艦ミサイル]]の飛行特性による分類で、目標への接近過程で超低空飛行(シースキミング)をする方式のミサイルのこと。飛行高度は20~100m程度。飛行速度は[[亜音速]]帯のミサイルが多用されており、飛行速度が[[超音速]]以上になると衝撃波により海面が水しぶきをあげ、これにより目視及びレーダーでも探知されやすくなる。超低空を比較的ゆっくりと飛ぶ飛行法が、小型の海鳥の一種である[[ハサミアジサシ]](Sea Skimmer)の飛行形態に似通っていることからシースキマーと名付けられた。
 
ミサイルを超低空飛行させることで、敵軍艦に搭載された[[レーダー]]による探知を避けるねらいがある。レーダーの[[電波]]は[[水平線]]上を直進するため、超低空を飛行する目標の探知距離は至近に限られる。また海面状況にもよるがミサイルが数海里まで接近すると、ミサイルのレーダー反射と波頭のレーダー反射のノイズが干渉し、レーダー探知が困難になる。
 
シースキマー式のミサイルは、[[慣性航法装置|慣性航法]]で誘導されて超低空飛行で攻撃目標に近接後、[[電波ホーミング誘導#アクティブ方式|アクティブホーミング]]による誘導へ切り替わって目標の位置を精査し、ホップアップまたは螺旋軌道を描いて目標に突入する。螺旋軌道を描く目的は、[[CIWS]]からの被弾回避行動である。