「中性脂肪」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
1行目:
'''中性脂肪'''(ちゅうせいしぼう、neutral fat)ないし'''中性脂質'''(ちゅうせいししつ、neutral lipid)とは、[[脂肪酸]]のグリセリンエステルを指す。狭義には常温で固体の中性脂質を中性脂肪と呼ぶ<ref>岩波理化学辞典(参考文献)</ref>。
 
== 脂肪酸グリセリン脂肪酸エステル ==
脂肪酸[[グリセリン脂肪酸エステル]]には[[モノグリセライド]]([[モノアシルグリセロール]])、[[ダイグリセライド]]([[ダイアシルグリセロール]])、[[トライグリセライド]]([[トライアシルグリセロール]])が存在するが、[[血液]]中に含まれる'''中性脂肪'''のほとんどは'''トライグリセライド'''(''Triglyceride''、トライアシルグリセロール、Triacylglycerol)である。したがって、中性脂肪はトライグリセライドと同義とする場合も多い。'''TG'''、TAGまたは'''Trig'''という略号で記されることが多い。[[脂肪酸]]と[[グリセリン]]([[グリセロール]])が結びついて中性を示すので「中性脂肪」と言う。
 
中性脂肪の成分である脂肪酸は[[動物]]においては[[ステアリン酸]]、[[パルミチン酸]]など[[飽和脂肪酸]]が主であるのに対し[[植物]]においては[[オレイン酸]]、[[リノール酸]]、[[リノレン酸]]のような[[不飽和脂肪酸]]を多く含む。したがって、動物性の中性脂肪は室温で固体であるものが多いのに対して、植物性の中性脂肪は室温で液体の場合がほとんどである。