「硫酸銅(II)」の版間の差分

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'''硫酸銅(II)''' (りゅうさんどう に、{{Lang-en-short|copper(II) sulfate}}、化学式 CuSO<sub>4</sub>)は、[[銅]](II) イオンと[[硫酸]]イオンの[[イオン]]化合物であり、無水物は白色の粉末である。水和物として、有名な青色の三斜晶系[[結晶]](五水和物)の他に、一水和物、三水和物を作り、水に易溶で[[水溶液]]は青色を示す。中学校及び高校の[[理科]]の実験に用いられることから馴染み深い化合物である。しかし、[[重金属]]である[[銅]]による[[毒性]]が有る為に取り扱いには注意を要し、[[毒物及び劇物取締法]]により[[医薬用外劇物]]に指定されている。また、条件付きで<ref>[[食品添加物富山大学]]としても使用される<ref>母乳代替食品の微量栄養素強化の目的に指定された濃度以下での使用に限定される。・基礎物性工学研究室
[http://wwwpiezo.ffcreng.oru-toyama.ac.jp/Zaidaninside-lab/mhwinfo.nsfMSDS/a11c0985ea3cb14b492567ec002041df/8aa11687a2aaf0c4492570650018d5ba?OpenDocumentJ_07516.pdf
「MSDS 添加硫酸銅(II)五水和使用基準リスト]、厚生労働省行政情報 </ref>。
 
五水和物で、特に[[鉱物]]として自然産出するものは、'''[[胆礬]]'''(たんばん)とも呼ばれている。これは[[銅山]]の古い[[坑道]]の内壁などで、[[地下水]]から析出して結晶となっているものを得ることができる。主に霜柱状、若しくは鍾乳石状の形で産出することが多い。
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== 用途 ==
水溶液は銅[[めっき]]や銅の[[電解精錬]]の[[電解液]]、[[エッチング]]、[[顔料]]、[[殺菌剤 (農薬その他)|殺菌剤]]([[ボルドー液]])の原料、[[媒染剤]]、[[防腐剤]]、糖検出薬である[[フェーリング液]]や[[ベネジクト液]]の原料、[[血液]]の比重検査などに用いられる。無水物は強力に水を吸着するので、[[アルコール]]類を厳密に乾燥させるときの脱水剤として用いられる。また、水溶液の[[溶解度]]が温度によって大きく変化するので、[[飽和]]水溶液の冷却による[[再結晶]]が容易であり、また五水和物の結晶が美しいことから、大結晶の成長実験が理科教育の実験教材としてしばしば取り上げられる。殺菌作用を持ち、熱帯魚や海水魚を飼育する際の[[白点病]]の治療薬として用いられることもある。[[ビウレット反応]]で使われることもある。
 
銅は微量[[必須元素]]であるが、殆どの食物に含まれており銅の欠乏症は起こらないが、人工乳に100%依存する乳児では母乳代替食品に銅の添加が必須であり、他の銅塩より水溶性の高い硫酸銅が指定された濃度以下での[[食品添加物]]として認められている<ref>厚生労働省 [http://www.ffcr.or.jp/Zaidan/mhwinfo.nsf/a11c0985ea3cb14b492567ec002041df/8aa11687a2aaf0c4492570650018d5ba?OpenDocument 「各添加物の使用基準及び保存基準」] </ref>。また薬用としても人工乳同様に、人口栄養補給に依存する患者に対する必須元素である銅の補給の為に用いられる<ref>KEGG: Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes
[http://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00048818 「医療用医薬品: ミネラミック」] </ref>。
 
== 無水物の製法 ==