「角換わり」の版間の差分

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だが近年では後手の研究も進み、先手も攻めきるのは簡単ではなくなってきている。
 
 
角換わりにおいては、5筋の歩をつくと△3九角(後手なら▲7一角)から馬を作られるなど、自陣に隙が生じやすい。そのため「'''角換わりには5筋を突くな'''」という[[将棋の格言|格言]]がある。
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===木村定跡===
{{main|木村定跡}}
プロの角換わりは指し手が限定されるため、両者が慎重に駒組みを進めていく。その結果、40手目に駒組みが限界にまで達して手詰まりになる。ここで先手が攻めなければ千日手(すなわち先後交替で指し直し)なので、41手目に先手が攻撃開始を余儀なくされる。この攻めが成立するかが角換わり戦法の焦点となった。昭和30年代、この形に結論を出したのが[[木村義雄]]であった。現在では、41手目からの先手の攻めは、後手の[[投了]]近くまで研究がなされている。この41手目からの一連の指し手は'''[[木村定跡]]'''と称される。
 
''(詳細は[[木村定跡]]を参照)''
 
{{Shogi diagram|tright|=
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===後手番一手損角換わり戦法===
''(詳細は[[{{main|後手番一手損角換わり]]戦法を参照)''}}
この現状に変化をもたらしたのが、[[後手番一手損角換わり]]戦法の出現であった。既出の図において、もしも△8五歩が△8四歩であれば結論が変わりうる。先手飛車先保留と同様で、後手に△8五桂と跳ねる手が生じ、カウンターの破壊力がさらに増すからである。しかし将棋には一手パスというルールが存在しないため、30手ほど先の手詰まりを見越して、序盤に後手が無理矢理角交換を行う。
 
つまり「『一手損』戦法」と称するが、主旨としては「『一手パス』戦法」である。この状態で駒組みの飽和状態(38手目)に達すれば、39手目からの先手の攻撃に対して△8五桂からのカウンターが決まる可能性が高い。従って、先手は攻撃をせかされる形になる。不十分な形で攻め込むため、「一手パス」をした後手のカウンターが決まる場合もあるが、単に駒組みで「一手損」したことで、そのまま潰される可能性もある。
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しかし現在の一手損角換わりは後手の勝率が盛り返し、2008年度の後手勝率5割越えに貢献した。
タイトル戦にも頻繁に現れ、いまや相居飛車の主要戦法のひとつになりつつある。
 
''(詳細は[[後手番一手損角換わり]]戦法を参照)''
 
== 関連項目 ==