「シロダモ」の版間の差分

日本では[[本州]]の[[山形県]]と[[宮城県]]以西、[[四国]]、[[九州]]及び[[南西諸島]]に、日本国外では[[朝鮮半島]]、[[中華人民共和国|中国]]及び[[台湾]]に分布する。山地や低地の森林内に生育する。

常緑[[高木]]で、樹高は10〜15mに達する。[[幹]]は直立し、樹皮は紫褐色〜暗褐色。若枝には黄褐色の絹毛がある。[[葉]]は互生、[[葉柄]]があり、枝先に密にする。葉身は長楕円状披針形で、長さ8〜18cm、先端は尖り、3行脈が目立つ。若葉には黄褐色の絹毛があるが、後に表面は無毛になり、裏面は粉白色を帯び、多少絹毛が残る。[[雌雄異株]]。花期は秋。[[花]]は[[散形花序]]で、[[葉腋]]に黄褐色の小花を多数つけ、翌年の秋[[果実]]が赤色に熟す。[[果実]]は楕円状球形で、長さ12〜15mm。

木全体に精油を含み芳香があり、種子から採油し、[[ろうそく|蝋燭]]の材料とする。 また、[[防風林]]として植栽もされる他、[[木材]]としても利用される。

: [[小笠原諸島]]、[[九州]]、[[南西諸島]]、[[台湾]]及び[[中華人民共和国|中国]]に分布。シロダモには若葉にしか絹毛が無いが、キンショクダモは成長しても残る。