「スラヴァ (セルビア正教会の習慣)」の版間の差分

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スラバの前の1週間は、スラバの日に[[聖餐]]を受けるため家族で[[断食]]をする。その間にスラバのための豪華な食事が用意される。その食事の中にはスラブスキ・コラック(セルビア語:slavski kolač)と[[コルジボ]](セルビア語:koljivo)がある。スラブスキ・コラックは翻訳すると、スラバ・ケーキである。[[ケーキ]]とあるがほとんど[[パン]]である。スラブスキ・コラックの上には十字と平和の鳩と一家の聖人に関係があるシンボルを描くのが普通である。コルジボはジト(セルビア語:žito)とも呼ばれ、ゆでた[[小麦]]で作られる。小麦以外の部分はバラエティに富んでおり、しばしば[[クルミ]]が入っていたり、[[香辛料]]や[[ハチミツ]]で味付けされたりする。小麦は[[キリストの復活]]と死んだ家族の象徴である。あと、断食の期間がスラバにもつれこむかこまないかによって、残りのメニューに動物性のものが含まれるか含まれないか影響する。
 
スラバの当日には家族で[[礼拝]]に出席し、聖餐を受ける。教会での礼拝終了後、教区の聖職者が各家庭を訪れる。訪れた聖職者はスラブスキ・コラックやコルジボに祝福を与え、スラバろうそくに火をともし、その家族の聖人についての話をした後、ちょっとした礼拝を行う。また、必ず行うわけではないが、家に祝福を与え、その家の亡くなった親族に対してのちょっとした追悼をすることも一般的に行われている。
 
スラバの間のセルビア人の家は開放されており、来る者を拒まない。スラバの最中に誰でも招き入れるのは伝統的ではないと思われるが、セルビア人の家庭には自ら来ようと思って来た訪問者を追い返すのは、その人に対して無礼だし、何より恥だと考える向きがあるので、訪問者は追い返されることはない。
 
スラバの日は[[聖ニコラウス]]の[[12月19日]](Свети Никола, Никољдан)、[[ゲオルギウス|聖ゲオルギウス]]の[[5月6日]](Свети Георгије, Ђурђевдан)、[[洗礼者のヨハネ]]の[[1月20日]](Св. Јован Крститељ, Јовањдан)、サロニカの[[聖ディミトリウス]]の[[11月8日]](Св. Димитрије Солунски, Митровдан)などがある。
 
[[Category:ヨーロッパの年中行事|すらば]]