「アニメ監督」の版間の差分

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河崎 (会話 | 投稿記録)
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* [[レイアウトシステム|レイアウト]]&[[原画]]チェック
: 出来上がった[[レイアウトシステム|レイアウト]][[原画]][[絵コンテ]]の[[カット]]の意図通りになっているかどうかをチェック。意図通りであれば作画監督に回し、そうでなければ修正の指示を入れる。またカットの意図から大きく外れていたり描き直しが必要な場合はリテイクを出す。
 
* [[美術]]、[[色彩設定|色指定]]の打ち合わせ作業。(色背打ち)
: そのシーンに置ける背景のイメージやセルの色合いなどを決めていく作業である。両者の合わせが必要なため通常は美術と色の打ち合せが同時に行なわれる。またデジタル時代になってからは撮影監督も立ち会って撮影の打ち合せも並行で行なう場合もある。
 
* [[撮影]]出し(撮出し)
: 上がってきた[[セル画]]と[[背景]]を合わせて撮影前の最終チェック。素材がデジタル化された現在では行なわれないことがほとんど。代わりに撮影打ち合せをアナログ時代より綿密に行なうようになっている。
 
* [[撮影]]打ち合せ(撮打ち)
: 撮影監督との打ち合せ。シーンやカットにおけるフィルタの具合やCG特殊効果の使い方を決めていく。デジタル化によって撮影の重要性は増している。
 
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* [[アフレコ]]、[[ダビング]]
: [[アフレコ]]はキャラの声の録音。監督や音響監督の立ち会いの元、声優の芝居に指示を出していく。[[ダビング]]はアフレコで録音した声、音楽や[[効果音]]を絵に合わせていく作業である。音合わせ作業については音響側で基本的な仕込みは済ませてあり、それのチェックが主な仕事である。
 
* ダビング差し替え、マーキング
: 本来のアニメ制作の流れで行けば 音響作業は映像が完全にできあ出来上がってから行なわれるものであったが、上記のスケジュール圧迫の影響もあり不完全な状態で音響に望むパターンが多い。とくにダビングに関しては不完全状態では難しいために、それまでにでき出来るだけ良い状態にする必要があり、その際の編集での映像差し替えに演出家が立ち会って不備がある部分や変更点などに指示を出していく。このとき、効果音を入れてほしい場所に印を入れていく作業を'''マーキング'''と呼ぶ。この2つの言葉は示す作業内容の意味は違うものの、どちらか一方だけを行なうという状況は考えにくいため現場ではほぼ同義語である。
 
* [[ラッシュプリント|ラッシュ]]チェック
: [[ラッシュプリント|ラッシュ]]を見て作画、[[色彩設定|仕上]]、撮影のミスがないかチェックする。もし見つかった場合はどの部署でどのように修正するのかの指示を出す。デジタル時代になって小さいミスなら容易に修正でき出来るようになったため、リテイクの数はアナログ時代よりずっと増えるようになった。
 
* [[予告編]]の[[カット]]選び