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'''システマティック・レビュー'''(systematic review)とは、文献をくまなく調査し、[[ランダム化比較試験]](RCT)のような質の高い研究のデータを、[[出版バイアス]]のようなデータの偏りを限りなく除き、分析を行うことである{{sfn|津谷喜一郎|2003}}。[[根拠に基づいた医療]](EBM)で用いるための情報の収集と吟味の部分を担う調査である{{sfn|津谷喜一郎|2000|pp=315-317}}。[[コクラン共同計画]]におけるシステマティック・レビューは、主題ごとに定期的に手入れされ、情報にアクセスできることも意図されている{{sfn|津谷喜一郎|2000|pp=315-317}}。
 
'''[[メタアナリシス]]'''という言葉は情報の収集から吟味解析までのシステマティック・レビューと同様に用いられることがある{{sfn|津谷喜一郎|2003}}。システマティック・レビューの手法は、イギリスで1992年に[[国民保健サービス]](NHS)からはじまった[[コクラン共同計画]]から発展してきたもので、アメリカでは余り用いられない言葉である{{sfn|津谷喜一郎|2003}}。システマティック・レビューの手順には、データの解析である[[メタアナリシス]]が含まれるが、コクランではこれを厳密に区別する{{sfn|津谷喜一郎|2003}}。
 
2003年には、世界にシステマティック・レビューが4,600件あり、そのうちコクランのものは1,600件であるとされる{{sfn|津谷喜一郎|2003}}。
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==参考文献==
* {{Cite book |和書|author1=イアイン・チャーマーズ |author2=ダグラス・G.アルトマン|translator= 津谷喜一郎、浜六郎、別府宏圀監訳|year=2000 |title=システマティック・レビュー―エビデンスをまとめてつたえる |publisher=サイエンティスト社|isbn=978-4914903626|origdate=1995|ref=harv}}、Systematic Reviews, 1995, BMJ
、Systematic Reviews, 1995, BMJ
* {{Cite journal|和書|author=津谷喜一郎|date=2000-12|title=コクラン共同計画とシステマティック・レビュー EBMにおける位置付け|url=http://www.niph.go.jp/journal/data/49-4/200049040003.pdf|format=pdf|journal=公衆衛生研究|volume=49|issue=4|pages=313-319|naid=40004928021|ref=harv}}
* {{Cite journal|和書|author=津谷喜一郎|date=2003