「右向け左!」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Jpeifily (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
29行目:
 
== あらすじ ==
主人公・坂田ミツオ光男の先輩徳山は、恋人の純子が[[美容院]]を独立して経営する資金稼ぎのために[[陸上自衛隊]]に入隊、300万円を稼ぐために2年間訓練を受けることになった。そこで徳山は後輩の光男に、自分が留守の間、純子がほかの男に手を出されないように見張るように命じた。ところがミツオは酒に酔った勢いで、純子に手を出してしまう。
 
こうなった以上開き直って純子と同棲してしまうミツオ光男だが、ある日純子が徳山に送った手紙が原因で、脱隊してきた徳山に殺されかける。
 
慌てたミツオ光男は命乞いのために、先輩の代わりに自分が自衛隊に入り300万円稼ぐと宣言。
かくして坂田ミツオ光男の金も女も自由すらない自衛隊生活が始まるのであった。
 
== 主な登場人物 ==
42行目:
: 隊のあちこちで問題を起こしているので班長の山口からは睨まれている。また、給料は全て徳山に取り上げられている為、一文無しである。
; 山口建太
: 教育中隊第21班の班長で坂田たちを直接指導する。階級は三曹。かなりの小柄で、重度の[[インキン]]を患っている。上官として隊員部下に対して厳しくしようとするが、坂田との絡みで時折ドジを踏み、周りになめられてしまう。以前は徳山の上官だったが退職の際に殴られており、その際に手当してくれた浅野三曹に惚れている。
: 自衛隊での出世を生き甲斐にしているが、坂田たちの行動でいつも足を引っ張られている。元々いじめられっ子で中学卒業後は家庭の事情で高校に進学できず工員をしていたが、父親が作った借金の「ひと月分の返済額」であろう現金を、地連(当時)の広報官が用立てるという取引で入隊させられた。本人曰く'''「俺は2万5千円で自衛隊に売られた」'''らしい。
: ちなみに坂田以上の俊足で、基幹隊員の100m走の記録保持者。
; 徳山
: 坂田の先輩で、風貌はヤクザ。恋人の純子の独立資金を稼ぐために自衛隊に入隊したが、坂田への嫉妬で中途退職、純子に手を出した坂田を半殺しにするところを自分の代わりに300万稼ぐ事で許す。
: 異常に嫉妬深く、恋人の純子に対してちょっとでも興味を持った男(直接手を出さずとも「いい女だな」と呟いただけでも)は必ず半殺しにしてしまう。腕っぷしが強く、並の人間では歯が立たない。愛車はBMWポルシェ
; 純子
: 徳山の恋人で、坂田が自衛隊に入る事になったそもそもの元凶。[[美容師]]であり、彼女の独立資金を稼ぐために徳山、そして坂田は自衛隊に入る。
: かなりの美女だが浮気性であり、ちょっとでも気に入った男とはすぐ関係を持ってしまい、相手はそのに徳山から報復を受ける。
; 三輪義彦
: 第21班の隊員。[[鹿児島]]から家族の生活費を稼ぐために、そして幼少期に'''野グソ'''をしている時にレンジャー部隊の訓練中の自衛官との出会いから自衛隊に憧れを抱き、「自分の国は自分で守る為に志願した」という理由で入隊した。 後にレンジャー部隊に入れるほど身体能力が高くなり、坂田達と問題を起こしても1人だけ優遇された。ただし気弱なところがあり、ケンカはからきしダメ。
56行目:
: 第21班の隊員。[[栃木県]][[宇都宮市]]出身。体重110キロの巨漢。[[相撲部屋]]での厳しい稽古に耐え切れずに逃げ出してきた。気が弱いが怪力の持ち主で、相撲を取らせたら後述の外園ですら歯牙にもかけないほど強い。ただし肥満のため持久力は低く、よく班の足を引っ張る。
; 松永達也
: 第21班の隊員。[[東京都]]出身。山口よりさらに小柄で、度の強い眼鏡を掛けている。本物の銃を撃ちたくて、警察官の採用試験に落ちた後に入隊した極度の[[ミリタリー]]マニア。2122班の隊員にいじめられ、その仕返しのために持ち込んだ私物を使って64式小銃に装填・発射が可能な実弾を造り、発砲してしまう。実弾を装填された銃を持つと人格が変わる。自称・死神スナイパー。よく背格好が似ている山口と互いに間違われたり、彼の身替りをさせられる。
; 渡辺伸一郎
: 第21班の隊員。[[北海道]]出身。元[[板前]]であること以外の経歴などはよく判っていない。幼稚園児の娘がいる。異常にケンカが強い。21班と糧食班との間で起きた大トラブル終結のために糧食班長を半殺しのに目に遭わせて拉致し、物語途中で姿を消すが最終話に再登場。
68行目:
: 教育中隊第22班の班長で、階級は三曹。山口より2歳下だが、いつも彼を見下しているらしい。高校時代に野球をやっていて、夏の甲子園に出場した事がある。山口より先に[[二曹]]昇進が決まるが、毎年夏になると始める甲子園出場の自慢話の最中に山口から『背番号15の補欠で最後の最後にお情けで代打に出してもらい三振した』と言う事実を暴かれて、「ならその補欠の球を打ってみろ」と迫り、野球の経験が皆無の山口に一度は断られるが、さんざん罵った挙句の「もし打てたら二曹昇進を辞退する」の言葉に対決することになり、あっさり三振に討ち取るが、事前に細かいルールを決めてなかったので、負けを認めようとしない山口の態度に意地になってしまい、勝負は延々と続き決着は有耶無耶となり、結局物語最後まで三曹に留まったばかりか、最終章では水津の体調不良により班長の中で最古参と言う理由で小隊長代理に抜擢された山口の下に置かれてしまう。浅野三曹に気がある。
; 水戸
: 教育中隊の小隊長の1人。水津とは防大の同期。[[防衛大学]]出らしからぬ、賭博などの遊び好きでいい加減な性格。かなりの策士で、水津の弱みを握るため彼をストリップ劇場のまな板ショーに引きずり込んで写真を撮ったり、[[淫行]]を働いた大隊長を脅して六本木の本庁に栄転したりした。当初は坂田を気に入り、本庁に連れて行く予定だったが彼に裏切られたため見捨てる。
; 外園
: 教育中隊付きの、俗に言う万年[[士長]]。水津が問題児揃いの第21班対策に班長補佐としてつけた。山口の新入隊時代の班長でもあり、かつての部下が自分より出世した事を根に持っている。出世には縁がない為、新隊員をしごき上げる事を生き甲斐にしており、後に「外園効果」と言わしめるほどの厳しい指導で坂田たちを徹底的にシゴく。河合を目の仇にしていじめ抜いた事で坂田たちの怒りを買い、外出中に犯した自衛隊では重罪である「階級詐称」の罪を暴かれ、水津から「依頼退職か降級して転属」の二者択一を迫られ、北海道の[[援農 (自衛隊)|援農部隊]]に左遷となる。