「廃用身」の版間の差分

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切断後、その患者を担当する[[介護支援専門員|ケアマネージャー]]の肉体的負担は軽減され、被介護者である患者は邪魔な部分がなくなり、心身ともに身軽になり、その予想以上の変化は漆原を大いに驚かせた。
 
廃用身の切断はやがて、“切断”を意味する[[ラテン]]“'''Aa'''mptation”mputatio”(アンプゥターティオー)、あるいはそこから派生した近代欧文“'''a'''mputation”(英 アンピュテイション; 独 アンプゥタツィオーン; 仏 アンピュタシヨン)の頭文字を取って“Aケア”と呼ばれるようになり、10人を越す患者がこの処置を受けた。老人性の[[うつ病|うつ症状]]や[[認知症|痴呆の症状]]が改善される人々を見て、漆原は“Aケア”に未来を感じる。
 
だがそれよりも先に、漆原の行為は医療ジャーナリストによって、“患者の手足を切る悪魔の所業”などと書き立てられ、マスコミの耳目を集める。