「ペドロ3世 (アラゴン王)」の版間の差分

'''ペドロ3世'''（[[アラゴン語]]：{{lang|an|Pero III}} '''ペーロ3世'''、[[1239年]] - [[1285年]][[11月2日]]）は、[[アラゴン王国|アラゴン]][[アラゴン君主一覧|王]]、[[バレンシア王国|バレンシア]]王、[[バルセロナ伯]]（在位：[[1276年]] - [[1285年]]）。[[カタルーニャ語]]名では'''ペーラ3世'''（Pere III, バルセロナ伯としては2世）。後に[[シチリア王国|シチリア]]王も兼ねた（'''ピエトロ1世'''（[[イタリア語]]：Pietro I）、在位：[[1282年]] - [[1285年]]）。'''大王'''（ア：lo Gran、カ：el Gran、伊：il Grande、西：el Grande）と呼ばれる。[[ハイメ1世 (アラゴン王)|ハイメ1世]]（征服王）と2番目の王妃である[[ハンガリー国王一覧国|ハンガリー王]]王[[アンドラーシュ2世]]の王女[[ビオランテ・デ・ウングリア|ヨラーン]]の息子。よく知られるペドロ3世（{{lang|es|Pedro III}}）は[[カスティーリャ語]]名である。

[[1282年]]、[[シチリアの晩祷]]事件が起こると、[[東ローマ帝国]]の[[東ローマ帝国の皇帝一覧|皇帝]][[ミカエル8世パレオロゴス]]の後援を受けてこれに介入し、[[フランス王国|フランス]]王家の傍系である[[アンジュー＝シチリア家|アンジュー家]]のシチリア王[[カルロ1世 (シチリア王)|カルロ1世]]（アンジュー伯シャルル1世）の軍を破ってシチリア王位に即位した。翌年にも侵攻してきたフランス軍を破っている。

しかしこの為ため、[[教皇|ローマ教皇]][[マルティヌス4世 (ローマ教皇)|マルティヌス4世]]やカルロ1世の甥のフランス王[[フィリップ3世 (フランス王)|フィリップ3世]]を敵に回すこととなり、一時は劣勢に追い込まれた。しかしペドロ3世は優れた軍事能力をもって、[[1285年]]にもフランス軍を破っている。その後、フランスに通じて謀反を起こした弟の[[マヨルカ王国|マヨルカ]]王[[ジャウメ2世 (マヨルカ王)|ジャウメ2世]]を討伐しようとしたが、その最中に病死した。同年、カルロ1世、フィリップ3世、マルティヌス4世も死去している。