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1行目: 　[[フランス]]の [[社会学者]]、 [[エミール・デュルケーム]]は聖と俗の二分法を[[宗教]]の中心的特色であると考え、「宗教は『聖なるもの』、すなわち禁じられたものから引き離されているものに関わる信念と実践の統一的システムである」と述べている<ref>Durkheim 1915, p.47</ref>。デュルケームの理論においては、聖なるものは特定集団の関心、とりわけ統一性を表象するものであり、これはその集団が共有する聖なる象徴、[[トーテム]]に具体的にあらわれている。他方、俗なるものは日頃の個人の関心事に関わるものである。デュルケームは聖俗二元論は善悪の区分と同一ではないと明白に述べている。聖なるものは善であることもあれば悪にもなりうるものであり、俗なるものもどちらにもなりうる<ref>Pals 1996, p. 99</ref>。 ==批判== デュルケームはすべての宗教にこの二元論が普遍的に存在すると述べたが、この主張は英国の[[文化人類学]]研究者であるジャック・グッディのような学者たちに批判されてきた<ref>{{cite web \|url=http://epress.anu.edu.au/nts/mobile_devices/ch06s03.html \|title=The sacred-profane distinction is not universal \|accessdate=2007-07-10 \|work=}} quote: "neither do the [[Lo Dagaa]] [group in Gonja, ''editor note''] appear to have any concepts at all equivalent to the vaguer and not unrelated dichotomy between the sacred and the profane"</ref>。グッディは「多くの社会は聖と俗に対応する言葉を持っておらず、自然と超自然の区別と同様、究極的にはこの区分は普遍的に適用できる基準というよりは非常にヨーロッパ的な宗教思想の産物である」と書いている<ref>{{cite web \|url=http://science.jrank.org/pages/11183/Sacred-Profane-Durkheim-s-Critics.html \|title=Sacred and Profane - Durkheim's Critics \|accessdate=2007-07-10 \|work=}}</ref>。 ==関連項目==▼ * [[カーニバル]] と [[:en:Carnivalesque\|カーニバレスク]]▼ * [[グロテスク]]▼ * [[ハレとケ]] * [[穢れ]] * [[ミルチャ・エリアーデ]]▼ * [[:en:Profanum\|Profanum]]▼ * [[儀式]] と [[:en:Ceremony\|セレモニー]]▼ * [[:en:Sacred and Profane (8 medieval lyrics)\|「聖と俗──八つの中世の詩」]] ([[ベンジャミン・ブリテン]]の合唱曲)▼ * [[:en:Sacred and Profane Love\|「聖愛と俗愛」]] ([[ティツィアーノ]]の油絵)▼ * [[社会的制裁]]▼ * 『ブライズヘッド再訪――キャプテン・チャールズ・ライダーの聖俗回顧』([[イーヴリン・ウォー]]の小説)▼ * 「聖と俗」(''The Sacred and Profane''、 [[スマッシング・パンプキンズ]]のアルバム、[[:en:Machina/The Machines of God\|Machina/The Machines of God]]に収録された楽曲)▼ ==注== {{脚注ヘルプ}} {{Reflist}} 33 ⟶ 20行目: ▲==関連項目== [[de:Profan]]▼ ▲* [[カーニバル]] と [[:en:Carnivalesque\|カーニバレスク]] [[en:Sacred–profane dichotomy]]▼ ▲* [[グロテスク]] [[no:Profan]]▼ * [[~~pl:Profan~~ハレとケ]] * [[~~sv:Profan~~穢れ]] ▲* [[ミルチャ・エリアーデ]] [[uk:Профан]]▼ ▲* [[:en:Profanum\|Profanum]] ▲* [[儀式]] と [[:en:Ceremony\|セレモニー]] ▲* [[:en:Sacred and Profane (8 medieval lyrics)\|「聖と俗──八つの中世の詩」]] ([[ベンジャミン・ブリテン]]の合唱曲) ▲* [[:en:Sacred and Profane Love\|「聖愛と俗愛」]] ([[ティツィアーノ]]の油絵) ▲* [[社会的制裁]] ▲* 『ブライズヘッド再訪――キャプテン・チャールズ・ライダーの聖俗回顧』([[イーヴリン・ウォー]]の小説) ▲* 「聖と俗」(''The Sacred and Profane''、 [[スマッシング・パンプキンズ]]のアルバム、[[:en:Machina/The Machines of God\|Machina/The Machines of God]]に収録された楽曲) {{DEFAULTSORT:せいそくにけんろん}} 49 ⟶ 42行目: [[Category:世界観]] [[Category:宗教社会学]] ▲[[de:Profan]] ▲[[en:Sacred–profane dichotomy]] ▲[[no:Profan]] [[pl:Profan]] [[sv:Profan]] ▲[[uk:Профан]]

「聖俗二元論」の版間の差分