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== 構成 ==
[[画像:M7_Aberdeen.JPG|thumb|250px|アメリカ陸軍兵器博物館の展示車両]]
M7中戦車は鋳造製の砲塔と車体を持ち、砲塔、車体共に良好な避弾経始を持つ。全体の構成は当時並行して開発されていたT20中戦車に類似している。乗員は車長(無線手兼任)、砲手、装填手、操縦手、副操縦手の5名である。
 
車体は前部に操縦席、中央部に戦闘室(砲塔)を配し後部に機関室という標準的なもので、車体上部は鋳造による一体成型である。前部左側に操縦手席、変速機を挟んで右側に副操縦手席があり、片開き式の天面ハッチの他に前面には小型の開閉式バイザーブロックがある。車体前面右側には車体機銃として7.62
mm機関銃のマウントを装備し、副操縦手が銃手を兼任する。戦闘室の4隅にはベンチレータがそれぞれ装備されている。
 
エンジンはR975C1もしくはEC2ガソリンエンジン(350馬力)、のちにコンチネンタルR975EC2/C1空冷星形9気筒ガソリン(350馬力)で、搭載方法を工夫して車体の全高を抑えている。整地路面における最高速度は50km/h、最大航続距離は160kmであった
 
転輪は片側4輪、2個1組のボギー式を2基備え、渦巻スプリングを用いたVVSS(垂直渦巻スプリング式サスペンション)方式であった。前部に起動輪、後部に大型の接地式誘導輪を持ち、上部転輪3個を装備する。走行装置全体の構成はM3/M5軽戦車と同一の構成だが、スプリングの配置や上部転輪の設置方法が若干異なる。
 
砲塔はM2/M3戦車で指摘された「高さがあり目立つ割に内部容積が狭く、狭苦しい」という点を踏まえて全高を抑えた平たいものになっており、油圧旋回式で全周旋回にかかる時間は約15秒である。主砲は75mm Gun M3をM47ガンマウントに搭載し、スタビライザーは備えられてない。副武装として主砲同軸ならびに砲塔上部に7.62mm機銃を搭載する。車長席は砲塔側、装填手席は右側にあり、いずれも上面に両開き式のハッチがあるが、車長用展望塔はない。砲手席は車長の前方、砲塔前部左側にある。砲塔後方の張り出し部には無線機が搭載され、主に車長が操作した。砲塔後面には雑具箱が装備されている。その他、砲塔側面には空薬莢排出口兼用のガンポートを備え、砲塔上面には1基のベンチレーターが装備されている。
 
乗員は5名。最大速度は時速50km。装甲厚は砲塔が前面51mm、防盾63mm、側/後面38mm、上面19mm、車体部が前面38mm、側面3.18mm、後面25mm、上面19mm、底面25-13mmであった。
 
乗員は5名。最大速度は時速50km。装甲厚は砲塔が前面51mm、防盾63mm、側/後面38mm、上面19mm、車体部が前面38mm、側面3.18mm、後面25mm、上面19mm、底面25-13mmであった。
== 参考文献 ==
*『グランドパワー 2010年 09月号別冊 M26パーシング M24チャフィー』({{ASIN|B003ZTRG4Q}})ガリレオ出版 2010