「電気機械器具の外郭による保護等級」の版間の差分
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'''電気機械器具の外郭による保護等級'''('''JIS C 0920''')とは、[[日本工業規格]]で規定された[[防水]]や防[[塵]]の程度についての等級。[[家電]]品のカタログや説明書などに「JIS保護等級」と記載される場合、この内の防水に関する等級を指す場合が多い。この等級を製品等に表記するには、規定に従った試験を通過しなければならない。
[[2003年]]に行われた改定によって、[[国際電気標準会議]]にて標準化されている'''エンクロージャによる保護等級'''('''Degrees of protection provided by
== IPコード ==
'''IPコード'''とは、規定されている保護等級やそれに付随する付加的事項をコード化したものである。[[International Protection]]
例えば「IP68」と記載されている場合、第一特性数字である「6」は固形物に対する保護等級を、第二特性数字である「8」は水に対する保護等級を示している。また、どちらかの保護等級を省略する場合は「X」を記載する。「省略される
水に対する保護等級の一部では、検査項目の関係上、「IPX5/IPX8」のように二重記載される場合がある。
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いわゆる「防塵」についての保護等級である。6級以外は何らかの固形物が内部に侵入することになる。
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|0級||特に保護がされていない▼
▲|保護等級
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|1級||直径50mm以上の固形物が中に入らない(握りこぶし程度を想定)▼
▲|特に保護がされていない
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|2級||直径12.5mm以上の固形物が中に入らない(指程度を想定)▼
▲|直径50mm以上の固形物が中に入らない(握りこぶし程度を想定)
|-
|3級||直径2.5mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない▼
▲|直径12.5mm以上の固形物が中に入らない(指程度を想定)
|-
|4級||直径1mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない▼
▲|直径2.5mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
|-
|5級||有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない(防塵形)▼
▲|直径1mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
▲|有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない(防塵形)
|粉塵が中に入らない(耐塵形)▼
|-
▲|6級||粉塵が中に入らない(耐塵形)
|}
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IPX0からIPX6までは、何らかの内部浸水が発生する可能性があるが必ず浸水するという訳でもなく、逆にIPX7やIPX8であっても規格としての防水性能を示すだけで、突発不良や劣化、操作不良など事故の発生を排除するものではない。
IPX7、IPX8は「一定の水中に沈めた状態」という潜水に対する防水性能を示すだけであり、IPX5、IPX6で実施される「噴流水」のような強い短時間の水圧に対する防水性能とは異なることが想定される。このため、潜水と噴流のそれぞれに対する防水性能を表すために
なお内容欄に記載された形名は旧規定に記載されていたものであり、現在は削除されている。
{|
▲|保護等級
|特に保護がされていない▼
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▲|0級||特に保護がされていない
|鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形)▼
|-
▲|1級||鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形)
|鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形)▼
|-
▲|2級||鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形)
|鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形)▼
|-
▲|3級||鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形)
|あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形)▼
|-
▲|4級||あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形)
|あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)▼
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▲|5級||あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)
|あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形)▼
|-
▲|6級||あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形)
|一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)▼
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▲|7級||一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)
|継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形)▼
|-
▲|8級||継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形)
|}
防まつ形は本来なら'''防沫形'''と表記されるものだが、「沫」が[[常用漢字]]に含まれていないためこのような表記になっている。
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