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| accessdate = 2010-01-02
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==== プロテスタント諸派の異端規定 ====
[[使徒信条]]は異教とキリスト教を切り分けるものに過ぎない<ref>[[小野静雄]]『日本プロテスタント教会史』下 聖恵授産所 p.243</ref>。プロテスタント教会にとっては「聖書のみに基づく信仰からの逸脱」もプロテスタント信仰からの逸脱であり、異端的な誤りであるとみなされる<ref>[[尾山令仁]]『聖書の教理』羊群社。</ref><ref>[[岡田稔]]『岡田稔著作集』[[いのちのことば社]]</ref>。[[福音主義同盟]]は[[1846年]]に確認された[[福音主義]]の9ヶ条で[[ローマ・カトリック]]、[[ユニテリアン]]、[[自由主義神学]](リベラル)の立場を退けており<ref>[[宇田進]]『福音主義キリスト教と福音派』</ref>、これは日本で最初のプロテスタント教会に採用されたが<ref>[[中村敏]]『日本キリスト教宣教史』</ref>、[[超教派]]で活動するための基準に過ぎず、教会形成に必要な信仰基準としては不十分とされる<ref>[[小野静雄]]『日本プロテスタント教会史』上</ref>。プロテスタントの[[教会のしるし]]に[[戒規]]があり、異端、誤りは[[戒規]]にされ、追放されなければならないとされる<ref>[[クラス・ルーニア]]『現代の宗教改革』小峯書店</ref><ref>[[尾山令仁]]『聖書の教理』[[羊群社]]</ref><ref>[[マーティン・ロイドジョンズ]]『教会とは何か』[[いのちのことば社]]</ref>。[[改革派教会]]とローマ・カトリックの異端判断の相違は、ローマ・カトリックが[[ローマ教皇]]から離れる分離を異端の本質とみなしており、また[[エキュメニズム]]も分離を非難するのに対し、改革派は教会のしるしを主張し、聖書を基準として異端の摘発がなされねばならないとする<ref>[[岡田稔]]『キリストの教会』「異端排撃論」p.47-65 小峯書店</ref>。[[福音派]]は、[[シンクレティズム]]、[[宗教多元主義]]、[[新普遍救済主義]]を異端として退けている<ref>[[日本伝道会議]]『京都宣言-解説と注解-』[[いのちのことば社]]</ref><ref>水草修治『ニューエイジの罠』CLC出版</ref><ref>[[ジョン・ストット]]『[[ローザンヌ誓約]]-解説と注釈』</ref>。[[自由主義神学|リベラル派]]においては、何かを異端とみなすこと自身が不寛容であり、キリスト教に異端はいないとする思想もある<ref>『キリストの教会』p.51</ref><ref>[[ジョン・グレッサム・メイチェン]]『[[キリスト教と自由主義神学|キリスト教とは何か-リベラリズムとの対決]]』いのちのことば社。</ref>。リベラル派では、プロテスタントとしての自覚が希薄となり、聖書を神の言葉と信じる信仰も重視せず「聖書のみに基づく信仰からの逸脱」も単に[[プロテスタンティズム]]に反するに過ぎないとみなされる場合がある。
 
==== 異端とカルト ====