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'''薛 永'''(せつ えい)は、[[中華人民共和国|中国]]の[[小説]]で[[四大奇書]]の一つである『[[水滸伝]]』の登場人物。
 
[[梁山泊]]第八十四位の好漢。地幽星の生まれ変わり。[[渾名]]は'''病大虫'''(びょうだいちゅう)。『で、「』とは顔黄色い事またはそれに『~匹敵するいう意味し、大虫は[[トラ|虎]]の事であるを指す。没落武官の家系膏薬売り。槍棒の使い手。元弟子に[[侯健]]がいる。で、槍棒の[[演武]]は[[宋江]]も唸るほど見事なものだであった。だが、作中では初登場時後はさほど活躍せず、席次も弟子に[[建より低健]]が。また落ちぶれたとはいえ武門の出ゆえか、ヤクザの勢力が強い場所でみかじめ料を払わずに商売をしてしまう等するなど、世情に疎いところがある。
{{ネタバレ}}
==生涯==
薛永は[[河南]][[洛陽]]の出身。代々武門の家柄で、祖父は経略府(辺境軍)に仕える武官であったが、同僚の嫉みにあって次第に没落、薛永の代には各地を流れ歩き、武芸を見世物にする膏薬売りにまで身を落としていた。ある時薛永は[[長江]]流域の町、掲揚鎮で商売をしていたが、見物の客は彼の演武に拍手こそすれ、なぜか誰も膏薬を買わない。すると群衆の中から一人の流刑人らしき男が薛永に見物料を差し出した。すると今度はまだ年若い大男が、流刑人に因縁をつけ始めたので、薛永はその男を鮮やかに打ち倒し、男は捨て台詞をはいて逃げ出した。聞くと流刑人は天下の義士として名高い[[宋江]]、因縁をつけてきた若い男は土地の顔役穆家の次男坊[[穆春]]であった。穆春は薛永が自分たちに挨拶もなしに商売を始めたのが気に食わず、町中に相手にしないように触れ回っていたのだ。
 
意気投合した薛永と宋江は一緒に食事を取ろうとするが、穆春たちが「二人に飲み食いさせたら店を叩き壊す」と触れ回っていたため、何処にも入れず、宋江はそのまま流刑地の江州へ、薛永は宿に戻りすぐこの地を後にしようとした。しかしそれより早く穆春が手下を引き連れてやって来て、薛永は袋叩きの目に遭い、拉致された挙句、穆家の納屋の梁から吊るされてしまう。このまま嬲り殺しかと思われたが、なんとあの宋江が助けに現れた。穆家と縄張りを接し、親交のある掲陽嶺の親分[[李俊]]と宋江はすで面識があり、李俊から宋江の素性を聞かされた穆兄弟は無礼を謝り、逆に宋江を歓待した。穆春とも和解し、一夜皆で飲み明かした後、宋江は江州へ向かい、薛永は穆家の世話になることになった。