「レトロニム」の版間の差分

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また、歴史などの用語で「第一次○○」と呼ばれるのはすべて、「第二次○○」が起こった後にそう呼ばれるようになったものである。例えば、現在[[第一次世界大戦]] (World War I) と呼ばれている戦争は、[[第二次世界大戦]] (World War II) 以前は単に「世界大戦争」(World War) と呼ばれていた。この場合「第一次世界大戦」がレトロニムである。他にも「○○朝○○帝国」など多くの例がある。近年の例では「[[第1次安倍内閣]]」([[2012年]]に[[安倍晋三]]が[[日本国]][[内閣総理大臣|首相]]に復帰するまでは単に「安倍内閣」だった)の例がある。また、[[2013年]]に就任したローマ[[教皇]][[フランシスコ (ローマ教皇)|フランシスコ]]について、当初「フランシスコ1世」との呼称が各国で用いられたが、[[バチカン市国|バチカン]]当局が「フランシスコ1世は将来フランシスコ2世が登場したときに初めて呼ばれるもので、現時点ではフランシスコと呼ぶべき」との見解を発表し、各国マスコミもこれに追随した。
 
また、商品名、[[商標]]などが広く使われ、[[一般名詞]]あるいは[[動詞]]化したものをレトロニムと呼ぶことがある{{要出典|date=2012年5月}}。[[市場]]を[[独占]]、[[寡占]]したものの場合が多い。[[商標の普通名称化]]も参照のこと。
 
「レトロニム」という単語自体は、「過去」を意味する[[レトロ]] (retro) と「語」を意味する[[接尾語]] (-onym) の合成による<ref>"[http://www.merriam-webster.com/dictionary/retronym retronym]", "[http://www.merriam-webster.com/dictionary/retro retro]", "[http://www.merriam-webster.com/dictionary/-onym -onym]" ''Merriam-Webster Dictionary''</ref>。
1980年に[[ナショナル・パブリック・ラジオ]]局長のFrank Mankiewiczが造語し、[[コラムニスト]] William Safireが、[[ニューヨークタイムズ]]の中で使用したことで広まった<ref>{{cite web | url=http://grammar.about.com/od/rs/g/retronymterm.htm | title=retronym | author=Richard Nordquist |work=About.com Grammar & Composition |accessdate=2012-05-16}}</ref><ref>{{cite news| url=http://www.nytimes.com/2007/01/07/magazine/07wwln_safire.t.html | title=On Language: Retronym | author = William Safire | date=2007-01-07 | newspaper = The New York Times}}</ref>。
 
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* [[カメラ|銀塩カメラ]]、または[[フィルムカメラ]] - [[デジタルカメラ]]の登場により従来のものを呼ぶようになった。
* [[マニュアルトランスミッション]] - [[オートマチックトランスミッション]]の登場により従来のものを指す言葉として使われるようになった。
* [[レシプロエンジン]](ピストンエンジン) - [[タービンエンジン]]の登場により、それ以前の往復運動式のエンジンを指す言葉として使われるようになった。
* [[自然吸気|自然吸気エンジン]] - [[過給器]]付きエンジンの登場により従来型を示す用語として使われるようになった。
* [[アナログ]] - [[デジタル]]の概念の登場により、従来の連続量を表す概念を[[アナログ]]と呼ぶようになった。例、[[電気工学|電気]]・[[電子工学|電子]]・[[情報工学]]、[[時計]]表示
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*[[新語]]
*[[造語]]
*[[諡]] - 東洋で君主などが亡くなった後に贈られる称号。歴史上では「[[高祖]]」「[[文公]]」など諡で呼ぶことが多いが、当然ながら生前にその名前で呼ばれることはない(小説などでは簡略化のため生前の台詞でも諡で呼ぶことがあるが、厳密には誤り)。
 
{{DEFAULTSORT:れとろにむ}}