「ブラウン・ラチェット」の版間の差分

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実際これは、細胞膜上でイオン勾配に逆らってイオンを運搬 ([[能動輸送]]) している膜蛋白である[[イオンポンプ (生化学)|イオンポンプ]]のモデルである。 運搬されるイオンは電位勾配の他に分子衝突によるブラウン運動を行なっている。 一方、イオンポンプの蛋白であるトランスポーターは化学的に作用するエネルギーにより形が絶えず変化して偏ったポテンシャルを作り出しては消している。 これによってランダムな運動を利用しつつイオンポンプはイオンを勾配に逆らって運搬すると考えられている。
 
むろん、この場合には熱力学第二法則に背いているわけではない。 この化学的エネルギーは [[アデノシン三リン酸|ATP]] を [[アデノシン二リン酸|ADP]] に分解するときに作られるものであるが、 この機構はATPとADPの濃度差が非平衡に保たれている間だけ作用できるからである。
 
== 参考文献 ==