「朝鮮人民軍」の版間の差分

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Kawamura s (会話 | 投稿記録)
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朝鮮人民軍は、通常兵器の質では仮想敵である周辺諸国にかなわないため、仮想敵国を標的とする[[サイバー戦争]]・[[大量破壊兵器]]・[[弾道ミサイル]]の開発に傾注しており、北朝鮮の6000億円の年間軍事予算(公表された数字では年間3000億前後)のうち4000億円近くを[[核兵器|核]]・[[ミサイル]]および[[クラッキング]]技術の研究開発に費やしている<ref>http://www.jimmin.com/doc/1160.htm [[人民新聞]]の配信記事(2009/06/24配信)</ref>。韓国・日本の中には、北朝鮮要人の「民族統一のためには[[核戦争]]すら辞さず」との発言から、「北朝鮮は端から韓国機甲戦力を核兵器で破砕する意思があり、核を撃ち合うなら集中した機甲より散開した歩兵が適正な選択。韓国の第三世代戦車も核で溶けないわけではない」「北朝鮮の核実験により、半島の軍事バランスは一気に北に傾いた」という見解もある。現段階では弾道ミサイルへの[[核弾頭]]搭載については見解が分かれているが、これは北朝鮮自身の核実験の実績から推測しているものにすぎない。実際、パキスタンの[[アブドゥル・カディール・カーン]]も関与していた核の闇市場を通じてパキスタンあるいは中国製の1960年代に設計された弾道ミサイルに搭載可能なウラン爆縮型原子爆弾の設計図が北朝鮮に流入している事は考慮されておらず、正確性を欠く恐れがある。なお、核実験だけの実績から考えると、最大評価は米シンクタンク、科学国際安全保障研究所(ISIS)の研究者らによってノドンにおける核弾頭化は可能というもので、最小評価は「[[ファットマン]]規模の大きさの10キロトン程度の原子爆弾を保有」との評価である。
 
また、朝鮮人民軍が大量破壊兵器と弾道ミサイルのほかに傾注しているのが[[特殊部隊]]および[[土台人]]の育成であり、陸海空軍および朝鮮労働党が有する特殊部隊員の兵力は世界最大規模である。[[2010年]][[5月5日]]、5万人余りの朝鮮人民軍の特殊部隊が、[[38度線]]の休戦ライン近くの最前線に配置されたという報道が出た。韓国政府筋は、北朝鮮が有事の際に土台人の手引きのもと韓国に潜入、特殊部隊を活用した奇襲作戦を敢行し、韓国軍を霍乱させる狙いがあるとしている<ref>{{citenews|url=http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2010/05/05/0300000000AJP20100505001000882.HTML|title=北朝鮮が特殊戦兵力約5万人を最前線に配置、政府筋|publisher=聯合ニュース|date=2010-5-5|accessdate=2010-5-5}}</ref>。
 
右下の写真は[[板門店]]の軍事境界線を警備する朝鮮人民軍兵士であり、北朝鮮側から撮影されたものである。奥の二人の兵士の足元にある[[コンクリート]]の帯が[[軍事境界線 (朝鮮半島)|軍事境界線]]を表している。「二人の兵士はお互いが、手前の兵士は北朝鮮国民が、それぞれ境界線を越えて脱走しないように監視している」と言うのが韓国・米連合軍の解釈である。