「太陽黒点」の版間の差分

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古代の[[中国]]では、太陽に「カラス」が住んでいるとした。これは'''肉眼黒点'''と呼ばれる、肉眼で見ることができる面積数千キロメートルの太陽表面の黒点を観察したものと思われる。肉眼黒点は、[[日食]]や日没など太陽光が減光された際に稀に見られる現象であり、大きな黒点であれば肉眼で観測できる。この黒点が観測する度に移動していることから、カラスなどの動物が住んでいると思われていた。なお、この太陽に住むカラスの話は、日本にも渡り、[[日本サッカー協会]]のシンボルにもなっている「[[八咫烏]](やたがらす)」伝説の基にもなっている。
 
== その他の事柄との関係 ==
=== 景気循環と太陽黒点周期 ===
* 景気循環論のひとつに、景気循環と太陽黒点周期の関連を主張する太陽黒点説がある。著名な太陽黒点説論者としては、[[ウィリアム・スタンレー・ジェヴォンズ]]や、嶋中雄二([[三菱UFJモルガン・スタンレー証券]]景気循環研究所長)がいる。ジェヴォンズによれば、太陽黒点面積の増減は10~11年周期があり、穀物価格の騰貴、下落にもほぼ同様の周期があり、恐慌の発生にもまた同様の周期があるという。この説は必ずしもジェヴォンズの創始にかかわるものではなく、既に[[ウィリアム・ハーシェル]]がこのことを考え、[[リチャード・キャリントン]]がこれを祖述したが、十分な論証を与えることができず、ジェヴォンズによって実証的説明が与えられ<ref>W.S.Jevons: Investigations in Currency and Finance, 1884, pp.194~243</ref>、のちにその子ハーバート・スタンリー・ジェヴォンズによって修正が施された。
 
=== 地震活動との関係 ===
近年、[[地震]]活動と太陽黒点周期(太陽活動)の関係を指摘する研究発表も一部で行われている<ref>[http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110926ddm012040056000c.html 太陽:黒点少ない時期、巨大地震頻発 九州大宙空環境研が分析](毎日新聞 2011年9月26日)</ref>が、両活動における比較期間などの精度が十分でなく、また太陽活動([[太陽フレア]]など)に因る影響は[[地球]]の[[磁気圏]]により大部分が遮られ地球内部まで到達しているとは考えにくいため、疑問視する声も出ている<ref>[http://d.hatena.ne.jp/DocSeri/20110926/1317042870 太陽黒点と地震の関係](妄想科學日報 2011年9月26日)</ref><!--詳細は[[ノート:太陽黒点]]も参照-->。
 
== 固有名詞 ==