「硬水」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
14行目:
料理に使う場合も軟水の方が適している場合が多いが、煮込み料理には余分なタンパク質などを[[灰汁]]として抜き出し、肉を軟らかくしたり臭みを消したりすることのできる硬水の方が適している。
[[石鹸]]は[[脂肪酸]]とナトリウムの塩であるから、硬水のマグネシウムイオンと出会うと不溶性の塩([[金属石鹸|石鹸かす]])を生じるため使用感が悪い。また、衣類にその塩が付着するので色のくすみが生じ、衣料の保存中にそれが分解して脂肪酸になり異臭を発したりする。染色ではカルシウムイオンが染料と反応し、不溶性の色素が生じ、それが繊維と結びつくため、色ムラが生じる。
硬水が[[蒸発]]すると、含まれていた塩類が析出する。したがって自動車の洗浄に用いた場合などはすぐに拭き取らないと白い斑点が生じる。一時硬水を自動車のエンジンの冷却水として使用するとオーバヒート・水漏れなどの問題が生じる場合がある。また工業用[[ボイラー]]においては、加熱によって'''ライムスケイル'''('''[[石灰]][[鱗]]''', [[:en:Limescale|Limescale]]、缶石、[[水垢]])が生じるため、パイプ詰まりを起こしたり[[熱効率]]を著しく低下させたりする。
== 化学 ==
|