「シェパーズ・ブッシュ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Xapones (会話 | 投稿記録)
m編集の要約なし
Sonchou (会話 | 投稿記録)
解消済み仮リンク
120行目:
ウェストフィールド・ロンドンのショッピングセンター建設にともなって、この地区には新たに2つの交通ハブ(ターミナル)が設けられた。「ノーザン・インターチェンジ」は、[[セントラル線]]の[[ホワイト・シティー駅]]と[[ハマースミス&シティー線]]の[[ウッド・レーン駅]]を新しいバス乗り場で結びつけたものである。この2駅は、歩いてすぐの距離にある。
 
「サザン・インターチェンジ」は、再開発された[[セントラル線]]の[[シェパーズ・ブッシュ駅 (ロンドン地下鉄)|シェパーズ・ブッシュ駅]]と{{仮リンク|[[ロンドン・オーバーグラウンド|en|London Overground}}]]と{{仮リンク|サザン (鉄道会社)|en|Southern (train operating company)}}が乗り入れる[[ウェストロンドン線]]の新しい[[シェパーズ・ブッシュ駅 (ウェストロンドン線)|シェパーズ・ブッシュ駅]]を、これもまた新しいバス乗り場で結びつけたものである。この[[ウェストロンドン線]]の新駅は、[[1940年]]に廃止された、かつての{{仮リンク|アックスブリッジ・ロード駅|en|Uxbridge Road tube station}}とほぼ同じ位置に設けられている。この新駅は、プラットフォームが誤って18インチ(約46cm)狭く建設されたために造り直しを余儀なくされ、開業が当初予定よりも遅れた<ref>{{Cite news |newspaper=[[:en:Private Eye|Private Eye]] |issue=1195 |page=6 |date=2007-10-12|postscript=<!--None-->}}</ref><ref>{{cite web |url=http://www.thisislondon.co.uk/standard/article-23416403-details/New+railway+station+over+budget...and+undersized/article.do |title=New railway station over budget...and undersized |accessdate=2007-10-12|last=Barney |first=Katharine |work=Evening Standard}}</ref>。
 
シェパーズ・ブッシュは、[[アクトン (ロンドン)|アクトン]] ([[:en:Acton, London|Acton]])、[[イーリング]] ([[:en:Ealing|Ealing]])、[[サウソール]] ([[:en:Southall|Southall]]) を経由して{{仮リンク|アックスブリッジ|en|Uxbridge}}に至る、道路上を走る[[ライトレール]]として構想された{{仮リンク|ウェスト・ロンドン・トラム|en|West London Tram}}のターミナル(終点)となるはずだった。しかし、この計画は、バス輸送の増強と[[クロスレール]]の拡張の方が優先されるべきであるという判断から、[[2007年]]に撤回された<ref name="tramcancelled">{{cite web
259行目:
1960年代に人気を博した[[イギリス]]の[[シチュエーション・コメディ]]『''[[:en:Steptoe and Son|Steptoe & Son]]''』の舞台は、シェパーズ・ブッシュにあるとされた架空の街路オイル・ドラム・レーン(Oil Drum Lane:「ドラム缶通り」の意)24番地<!--「26番地」とする記述もネット上には見える。http://www.funtrivia.com/en/Television/Steptoe-and-Son-11205.html-->と設定されていた。
 
BBCは、かつては数多くの事務所をシェパーズ・ブッシュに構えていたが、その大部分は廃止ないし移転してなくなった。かつての[[ゴーモン・ブリティッシュ]]やゲインズボロ映画 (Gainsborough Pictures) の映画スタジオ跡にあった{{仮リンク|[[ライム・グローブ・スタジオ|en|Lime Grove Studios}}]] もなくなった施設のひとつである。サルグレーヴ・ハウス (Sulgrave House)、スレショルド・ハウス (Threshold House)、ユニオン・ハウス (Union House)、ケンジントン・ハウス (Kensington House) は、ホテルとなっている。シェパーズ・ブッシュにおけるBBCの施設は、現在はウッド・レーンの2つの大きな建物、すなわち[[BBCテレビジョンセンター]]と{{仮リンク|BBCホワイトシティ|en|BBC White City}}に集約されている。BBCホワイトシティに隣接する[[ホワイトシティ・スタジアム]]の跡地には、1980年代半ばにメディア・ヴィレッジ (The Media Village) が建設された。この施設はBBCのほか、{{仮リンク|レッド・ビー・メディア|en|Red Bee Media}}(かつてはBBCの外郭団体であったが現在は民間企業)などによっても利用されている。[[BBCテレビジョンセンター]]はテレビ全国放送の拠点であり、BBCのテレビやラジオのニュース、ウェブサイト、テレビ・ドラマ、軽い娯楽番組などが、ここから放送・発信されている。
 
{{仮リンク|ブッシュ劇場|en|Bush Theatre}}は、世界的知られた新作戯曲を上演する劇場である<ref>{{cite web|url=http://www.bushtheatre.co.uk/about/|title=about the bush|publisher=The Bush Theatre|accessdate=2012-04-22}}</ref>。シェパーズ・ブッシュ・グリーンに面した位置にあり、様々な背景をもつ新たな劇作家を見出し、育て、その作品を最高水準で上演すること劇場として、国際的にも高い評価を得ている。ブッシュ劇場は、最も優れた新しい劇作家たちを育てる揺籃と広く評されており、ここから出発した者の多くは、娯楽産業の業界で地位を確立した後も、しばしばこのウェスト・ロンドンの拠点へと戻ってくる。
 
[[1903年]]に建てられた{{仮リンク|[[シェパーズ・ブッシュ・エンパイア|en|Shepherds Bush Empire}}]]は、[[1953年]]にBBCが取得し、シェパーズ・ブッシュ・テレビ劇場 (Shepherds Bush Television Theatre) と改名した。その後[[1991年]]まで、永くテレビ・スタジオとして使用された後、名称を元に戻して現在に至っている。BBCテレビは現在もウッド・レーンの[[BBCテレビジョンセンター]]にあるが、もうひとつの主要な施設であるBBCホワイトシティは、1908年のロンドン・オリンピックの会場であった同名のスタジアム([[ホワイトシティ・スタジアム]])の跡地にある。
 
{{仮リンク|[[シェパーズ・ブッシュ・エンパイア|en|Shepherds Bush Empire}}]]は、音楽演奏会場であり<ref>{{cite web|url=http://www.o2shepherdsbushempire.co.uk/Info/About|title=About|publisher=O2 Shepherd's Bush Empire|accessdate=2012-04-22}}</ref>、 [[デヴィッド・ボウイ]]、[[ローリング・ストーンズ|ザ・ローリング・ストーンズ]]、{{仮リンク|ニール・フィン|en|Neil Finn}}、[[ボブ・ディラン]]など、人気の高いミュージシャンたちがここで演奏してきた。[[ミューズ (バンド)|ミューズ]] は、[[2006年]]6月にここで、無料コンサートを開催した。
 
アックスブリッジ・ロード310番地にあるブッシュ・ホール (Bush Hall) は、[[1905年]]に[[ダンスホール]]として建てられた、やや小規模な施設である<ref>{{cite web|url=http://www.londontown.com/LondonInformation/Entertainment/Bush_Hall/0c5c/|title=Bush Hall|publisher=LondonTown.com|accessdate=2012-04-22}}</ref>。ここに出演する大部分は小規模なアコースティック系の「これから世に出て行く」ミュージシャンたちであるが、[[R.E.M.]]、[[シザー・シスターズ]]、{{仮リンク|ニック・ケイヴ・アンド・ザ・バッド・シーズ|en|Nick Cave and the Bad Seeds}}([[ニック・ケイヴ]])といった有名どころも、ファン・クラブのイベントなどをここで開催している。
271行目:
さらに小規模なギングリック (Ginglik) は、[[ヴィクトリア朝]]から[[エドワード7世 (イギリス王)|エドワード朝]]にかけて[[公衆便所]]が設けられていたシェパーズ・ブッシュ・グリーンの地下空間にある<ref>この地下空間については、公式サイト内の記述でも、ヴィクトリア朝のものとする記述({{cite web|url=http://www.ginglik.co.uk/?page_id=150|title=Contact|publisher=Ginglik|accessdate=2012-04-22}})と、エドワード朝とする記述({{cite web|url=http://www.ginglik.co.uk/?page_id=2|title=About|publisher=Ginglik|accessdate=2012-04-22}})が混在している。</ref>。ここでは、バンドやDJ、あるいは、{{仮リンク|ジミー・カー|en|Jimmy Carr}}、{{仮リンク|アル・マレー|en|Al Murray}}、{{仮リンク|ジェリー・サドウィッツ|en|Jerry Sadowitz}}などのコメディアンなどをフィーチャーしたイベントが開かれている。[[2008年]]には、近い将来に閉鎖されると発表されたが、その後も営業は続けられている。
 
シェパーズ・ブッシュ・グリーンの西端にある、{{仮リンク|[[ウォークアバウト|en|Walkabout (pub chain)}}]]傘下の[[パブ]]、シェパーズ・ブッシュ・ウィークアバウト (Shepherds Bush Walkabout) は、人気の高い音楽やライブ・スポーツの店である<ref>{{cite web|url=http://www.walkabout.eu.com/venues/walkabout-shepherds-bush/info/|title=Walkabout Shepherds Bush|publisher=Walkabout|accessdate=2012-04-22}}</ref>。この店は、イギリス各地にチェーン店をもつ「地球の裏側 (Antipodean)」(イギリスから見た[[オーストラリア]]や[[ニュージーランド]]を指す)をテーマとした酒場であり、オーストラリアやニュージーランドの音楽やスポーツを扱い、両国の出身者などに、これらの国々から取り寄せた食材や飲み物を提供している<ref>{{cite web|url=http://www.walkabout.eu.com/support/about-us.cfm|title=About Us|publisher=Walkabout|accessdate=2012-04-22}}</ref>。オーストラリアやニュージーランドの祝日や、大きなスポーツイベント([[オーストラリアン・フットボール・リーグ]]の[[AFLグランドファイナル|優勝決定戦]])のある日、[[ANZACの日]]などの記念日には、この店は特に混み合う。音楽の生演奏は、これから売り出そうというバンドや、オーストラリアやニュージーランドの定番曲や現在のポピュラー音楽をカバーするバンドなど、いろいろ取り混ぜられている。
 
シェパーズ・ブッシュから世に出た[[ロック (音楽)|ロック]]・グループもある。[[ザ・フー]]の作品は、1960年代から1970年代にかけてのシェパーズ・ブッシュの若者文化が染み込んでいる。伝説的な[[パンク]]・バンドである[[セックス・ピストルズ]]は、ギターの[[スティーヴ・ジョーンズ]]がシェパーズ・ブッシュ生まれ、ドラムの[[ポール・クック]]がシェパーズ・ブッシュ育ちであった。ふたりはシェパーズ・ブッシュのクリストファー・レン中学校 (Christopher Wren Secondary School) で知り合った<ref>{{cite web|url=http://www.sexpistolsofficial.com/biography/paul-cook|title=Paul Cook Biography|publisher=Sex Pistols Residuals|accessdate=2012-04-22}}</ref>。[[ザ・クラッシュ]]の初期作品にも、シェパーズ・ブッシュや{{仮リンク|ウェストウェイ|en|Westway (London)}}の文化が染み込んでいる。 [[ザ・リバティーンズ]]や [[ベイビーシャンブルズ]]でフロントマンを務めた[[ピート・ドハーティ]]は、16歳のときにシェパーズ・ブッシュに引っ越してきた。1980年代のバンド[[ビッグ・カントリー]]などで活躍したベーシストの[[トニー・バトラー]]は、シェパーズ・ブッシュ生まれである。[[ブッシュ (バンド)|ブッシュ]]や[[シンポジウム (バンド)|シンポジウム]] ([[:en:Symposium (band)|Symposium]]) も、シェパーズ・ブッシュ出身のバンドであり、前者の名は地名に由来するものである。