「飛鷹 (空母)」の版間の差分

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== 概要 ==
飛鷹は[[日本郵船]]が北米航路用に新造した豪華[[橿原丸級貨客船]]「出雲丸」を建造途中で航空母艦に改装したものである。出雲丸は日本政府が戦時に航空母艦に改造することを条件に建造費が補助されている。[[改造空母|商船改造空母]]であるため速力は[[正規空母]]の30kt以上に比較して遅く、鋼板も薄く防御能力でも見劣りしたが、航空機搭載能力は[[蒼龍 (空母)|蒼龍]]に匹敵した。商船改造空母であるが、右舷側に煙突と一体となった艦橋を有し、且つ[[飛行甲板]]への排煙の影響を避けるため[[煙突]]を外側へ26度傾けて設置した最初の艦である。また[[レーダー#第二次大戦時の主な軍用レーダー|二号一型電探]](対空[[レーダー]])も装備されており、対空兵装は正規空母に見劣りしない。艦橋と煙突を一体化した構造は後の装甲空母「[[大鳳 (空母)|大鳳]]」や[[大和型戦艦]]を改造した空母「[[信濃 (空母)|信濃]]」でも採用されている。
 
旅客船「出雲丸」の起工は[[1939年]](昭和14年)であるが、空母への改造は[[1940年]](昭和15年)10月に決定し、翌年1月に改造工事が開始された。竣工は[[1942年]](昭和17年)。先に完成した姉妹艦「隼鷹」は軽空母「[[龍驤 (空母)|龍驤]]」と[[ミッドウェー海戦]]の支援作戦である[[アリューシャン方面の戦い]]に参加したが、「飛鷹」は加わっていない。完成後は「隼鷹」と共に[[第二航空戦隊]]を編成し、同戦隊旗艦としてトラック島に進出した。10月20日、機関故障を起こして速力が低下、日本軍は米軍機動部隊との決戦の前に空母1隻を失うことになった。10月23日、「飛鷹」は[[旗艦|旗艦任務]]を「隼鷹」に、搭載機を陸上基地と「隼鷹」に移動し、トラック島に帰還する。このため[[南太平洋海戦]]や[[第三次ソロモン海戦]]には参加できなかった。