「妥当性」の版間の差分

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'''妥当性'''({{lang-en-short|Validity}})は、[[演繹]]的[[論証]]が持つ論理的特性であるが、一般に任意の文に対して使われる(ここでいう文とは、真か偽かという[[真理値]]を持つものをいう)。ここでは、'''論証'''を文の集まりとし、そのうちの1つの文が結論で残りは前提であるとする。前提とは、結論が(おそらく)真であると示す根拠である。
 
論証の結論が「確かに」真であるとされている場合、その論証は[[演繹]]的である。結論が「おそらく」真であるとされている論証は[[帰納]]的であると言われる。ある論証が'''妥当'''であるとは、結論が正しく前提から導き出されることを意味する。すなわち、妥当な演繹的論証であれば、真の前提から偽の結論が導き出されることはあり得ない。(一方、前提に偽がある場合には、真・偽どちらの結論も導き出されうる。) 次のような定義が一般的である。
 
* 論証が「演繹的に妥当」であるとは、「前提がすべて真で、かつ結論が偽」となることがないことをいう。
  (言いかえれば「前提が真ならば、結論が真」)<br />
<br />
  (なお前述からも分かるように、帰納的論証の場合には、形式が「妥当」であっても、真の前提から導かれた結論が偽であることが「けしてない」とまでは言えない。)
 
妥当でない論証は「不当; invalid」である。