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== 概要 ==
元来は、16世紀から18世紀にかけて、[[ヨーロッパ]]の王侯貴族の[[サロン]]で演奏されていた音楽を指したが、19世紀に入ると、[[パリ]]や[[ウィーン]]の[[貴族]]や、富裕な[[市民]]の邸で行われた音楽を指すようになった。後者は、主に文人や芸術家などを中心とした、閉鎖的な集まりで演奏されていたという点に特色がある。小規模な編成の優雅で叙情的な小品が多いが、演奏に高度な技巧が求められるものも少なくない。
 
代表的な[[作曲家]]には、[[フレデリック・ショパン|ショパン]]や[[フランツ・リスト|リスト]]などが挙げられるが、各地のサロンは、若手作曲家の登竜門的な役割も果たしており、パリの[[ステファヌ・マラルメ|マラルメ]]のサロンからは[[クロード・ドビュッシー|ドビュッシー]]、[[ポーリーヌ・ガルシア=ヴィアルド|ポーリーヌ・ヴィアルド]]のサロンからは[[ガブリエル・フォーレ|フォーレ]]と言った、後の[[近代音楽#フランスおよびフランス語圏|近代フランス音楽]]を代表する作曲家が生まれている。
 
現在では上記の意味から転じて、小編成の上品な[[軽音楽]]を広く指すことが多い。
 
== 参考文献 ==
* 「新訂標準音楽辞典・第二版」([[音楽之友社]]、2008年)
* [[岡田暁生]]「西洋音楽史『クラシック』の黄昏」([[中公新書]]、2005年)
 
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[[Category:クラシック音楽の楽曲]]
[[Category:サロン]]
[[Category:ヨーロッパの音楽]]