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[[光源氏]]37歳の秋の話。
 
[[大宮 (源氏物語)|大宮]]が亡くなり、[[内侍司|尚侍]]に任命された[[玉鬘 (源氏物語)|玉鬘]]は孫として喪に服しながら、出仕を思い悩んでいた。そこへ夕霧が父[[光源氏]]の使いで訪れ、従兄弟の縁に事寄せ[[フジバカマ|藤袴]]の花を差し出しつつ、秘めていた想いを訴えたが、玉鬘は取り合わない。源氏のところに戻った夕霧は、「内大臣様が内々におっしゃったそうですが、「世間では源氏の大臣玉鬘を側室の一人にするつもりだと噂している」との事…」と言って、その真意を鋭く追求した。夕霧の追求をかわした源氏。内大臣の勘の鋭さに、内心冷や冷やする
 
喪が明けて、玉鬘の出仕は10月に決定した。求婚者たちからは諦めきれない文が届き、文をより分ける女房たちは「悲しいお文ばかり」と話す。とりわけ[[髭黒]]や[[蛍兵部卿宮]]は熱心だった。玉鬘はその中で、蛍兵部卿宮だけに返事を送った。
 
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