「星空のむこうの国」の版間の差分

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=== スタッフ ===
 
* 原案・監督・編集:[[小中和哉]]
* 脚本:[[小林弘利]]
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=== 映画の解説 ===
* [[小中和哉]]の商業映画監督デビュー作であり、若手映像作家の助成を目的として池袋文芸坐が出資している<ref name = "日本特撮・幻想映画">{{Cite book|和書|author = 石井博士ほか |year = 1997 |title = 日本特撮・幻想映画全集 |publisher = 勁文社 |page = 300 |isbn = 4766927060}}</ref>。
* 本作は[[日本放送協会|NHK]]の[[少年ドラマシリーズ]]をオマージュしており、『少年ドラマシリーズ THE MOVIEと銘うたれて宣伝された<ref name = "日本特撮・幻想映画" />。キャッチコピーは今、時空を超え夢の少女を求めて パラレル・ワールドの奇跡のドラマが始まる
* 映画では、昭雄が既に死んでいる世界(並行世界)と、昭雄が元来所属する世界(現実世界)とを、モノクロとカラーの切り替えで表現しているように見えるが、DVDのコメンタリーでは小中自身が次項のような解釈を語っている。また、昭雄が並行世界での役割を終え、現実世界に帰還していくシークエンスを、特撮が効果的に表現している。
* 本作品における「モノクロとカラーの切り替え」について、小中は「昭雄にとって、理沙が存在していない世界はモノクロ、存在している世界がカラー」であると解説している。確かにそう考えねば、ラスト直前でのカラーとモノクロの切り替え等の説明ができない。
* 「リサという美少女が登場すること」「人の思いによって、パラレルワールドに遷移すること」などのプロットが、のちの小中の作品である『[[ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦]]』でも使用されているとの指摘がある。
* スタッフは、小中の[[成蹊高校]]及び[[立教大学]]での「自主映画の仲間」が中心であり、小中の他にも映画人として活動している者もいる。([[塩田明彦]]が照明助手として参加。また[[黒沢清]]が通行人としてワンカット出演)
* 低予算のため自作の[[オプチカル・プリンター]]を使用している<ref name = "日本特撮・幻想映画" />。
* [[映画評論家]]の[[寺脇研]]は、[[キネマ旬報]]誌上で「少女がしみじみ美しい」「[[大林宣彦|大林]]の[[尾道三部作]]でもなしえなかったこと」とまで絶賛した。
* 有森也実の映画デビュー作であるが、誤って次作の『[[キネマの天地]]』がデビュー作として紹介されることがある。実際には、制作も公開も、こちらの方が早い。
* 今でいう「[[ミニシアター]]系」の作品であるが、[[1986年]]当時、そのような形態の[[映画館]]が少なかったこともあって、極めて小規模な公開にとどまった。また、[[磁気テープ|ビデオ]]が[[大映]]のレーベルで発売されたが、販売価格が12,800円だったこともあり、一部の[[レンタルビデオ]]店に置かれる程度で、[[名画座]]や[[自主上映会]]等で取り上げられることも少なく、久しく「幻の映画」だった。しかしながら、[[1999年]]ごろから[[衛星放送|CS]]や地上波テレビの深夜枠で放映されるようになり、それを見た者の中から強烈なファンが現れ、Webサイト等を中心として集まり、既に廃盤となっていたビデオの再発売を強く望んでいた。その結果、[[2002年]]になって、小中及び有森のコメンタリー付の[[DVD]]が発売されるに至った。
 
== 脚注 ==
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== 外部リンク ==
* {{Movielink|allcinema|87261|星空のむこうの国}}