「固有種」の版間の差分
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'''固有種'''(こゆうしゅ)とは、その国、あるいはその地域にしか生息・生育・繁殖しない生物学上の[[種 (分類学)|種]]。'''特産種'''(とくさんしゅ)、特有種(とくゆうしゅ)とも言う。[[大陸]]などから隔絶されている[[島嶼]]などで多く見られる。地域[[個体群]]の[[絶滅]]が、即座に種そのものの絶滅につながるので、保護対象として重要である。
日本にしか分布しない動植物の種は、'''日本固有種'''(にほんこゆうしゅ)という。
== 定義 ==
どのような生物も、それぞれに固有の[[地理分布]]を持っている。それが広いものもあれば、狭いものもあるのはある意味で当然である。極端に広いものはほとんど世界中で見つかる。[[北極]][[南極]]を除けば世界中にいる、という生物もいないわけではない。代表的なのが[[ヒト]]である(現代の文明が暖房器具を発明するより前から、熱帯から[[北極
どの程度の分布範囲からを固有種とするかについては定まっていない。一般的には島のような陸続きの範囲など地理的なまとまりや国のような[[行政区分]]が考察の対象となるため、そのような区分のいずれかの範囲のみに生息するものを指して言う。例えば、[[アマミノクロウサギ]]は[[奄美大島]]と[[徳之島]]、[[オオサンショウウオ]]は[[本州]]、[[ムササビ]]は[[日本列島]]に固有、あるいはこれらすべてを[[日本]]の固有種、といった表現がよくなされる。しかし、[[トラ]]は[[アジア]]の固有種、[[キリン]]は[[アフリカ]]に固有というのが間違いとも言えない。あまり広く範囲をとると意味がなくなるが、文脈によっては使われる可能性がある。トラはなぜ[[北アメリカ]]にいないのかを論ずるとすれば、この表現もあり得る。
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