「膜構造」の版間の差分

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膜構造建築物でも、他の構造形式と同様、空調・温熱・給排水などの設備は求められるが、以下では膜構造建築物特有の設備を挙げる。
===空気膜構造維持のための空調===
空気膜構造では、内外の気圧差を保たなければ構造が成り立たなくなるため、屋根・壁ともに開口を設けることが困難となる。ひとたび屋内の気圧外気圧を下回不足すれば、内気によって支持されていた屋根はたちまちしぼんでしまうのである。そのため自然換気は難しく、空調はもっぱら機械に頼らなければならない。気圧の調整のための大型送風機を設けたり、出入り口に[[回転ドア]]を用いるなど、設備も特別なものが必要となる。
 
===融雪設備===
もともと材料自体が薄く屋根荷重が小さいのが膜構造の特徴でもあるが、雪が積もった場合にはそれが通常の数倍数十倍に増し、構造的に致命的となる場合がある。特にエアサポート構造は、屋根全体の陥没という結果をもたらす。積もった雪がとどまりにくく滑落しやすい形状をデザインするほか、特に降雪のある地域に建設する場合には[[融雪]]用の電熱線などを組み込むことがある。また空気膜構造では、二層の膜の間に暖めた空気を送り込むことにより融雪を行うという手法も用いられる。