「膜性腎症」の版間の差分

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== 病因・機序 ==
[[腎臓]]の[[糸球体]][[基底膜]]の[[上皮]]直下に顆粒状に広く分布する[[免疫複合体]]が特徴であり、この免疫複合体の形成・沈着に伴う一連の[[免疫]]の異常が主たる機序と想定されている。具体的には、全身を循環している免疫複合体が腎に移動・沈着するという説と、上皮基底膜にある何らかの[[抗原]]に対して[[抗体]]が''[[in situ]]''で結合するという説とに二分されるほか、免疫複合体よりもむしろ[[補体]]の沈着が組織障害の主因であることを示す実験もある。<br>
原発性膜性腎症の70%以上が内因性抗原であるphospholipase A2 receptor(PLA2R)に対するIgG4型抗体によって発症することが解明された。<ref>Beck LH Jr, et al: M-type phospholipase A2 receptor as target atigen in idiopathic membranous nephropathy. N Engl J Med 361: 11-21, 2009.</ref>
 
== 臨床像 ==