「アレキシサイミア」の版間の差分

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{{出典の明記|date=2012年7月}}
'''アレキシサイミア''' (alexithymia) は 、[[P. E. シフネオス]]らによって[[1970年代]]に提唱された[[概念]]で、[[ギリシャ語]]の「a:非, lexis:言葉, thymos:感情」から作られた[[造語]]である。自らの[[感情]]を自覚・認知したり表現することが不得意で、空想力・想像力に欠ける傾向のことをさす。
 
[[日本語]]では「失感情症」などと訳されることがあるが、感情鈍麻や無感動のように「感情の変化を失った状態」という印象をあたえる可能性がありまぎらわしい。あくまで「感情を認知することの障害」である。
 
[[心身症]]とアレキシサイミアの関連は有名である。心身症とは、[[ストレス (生体)|ストレス]]性の[[潰瘍]]、[[高血圧]]など、心因の影響が大きい身体疾患のことである。アレキシサイミアの傾向を持つ人は自らの感情を認識することが苦手なため、身体の症状として現れてしまうという機序が想定されている。心身症以外にも、[[身体表現性障害]]、[[アルコール依存症]]、[[摂食障害]]、[[うつ病]]などの精神疾患にも、一部でアレキシサイミアが関係していると言われている{{誰2|date=2009年5月}}。
 
[[脳科学]]的には、感情を認知することに関与する右半球と言語に関与する左半球の連絡の機能的障害であるとする仮説や、[[辺縁系]]と[[皮質]]の橋渡しをする[[帯状回]]などの機能低下などの[[仮説]]が提出されている。
 
自分の感情を認識して言語報告することが出来づらいために、セラピストとの豊かな[[ラポール]]を持ちづらいことも指摘されている。