「ATP合成酵素」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
RJANKA (会話 | 投稿記録)
RJANKA (会話 | 投稿記録)
71行目:
このように、3個のプロトンが F<sub>o</sub> 部位を out→in 通過するごとに、F<sub>1</sub> 部位がADPのリン酸化を行う。現時点では F<sub>1</sub> 部位の回転は直視されており確実性はあるが、F<sub>o</sub> 部位の回転はいまだ確認されていない。しかしながらcサブユニットの立体構造から回転子であることが提案されており、おそらく回転していると考えられている。また、逆反応については、F<sub>1</sub> 部位の右回転(細胞内側から見て)が F<sub>o</sub> 部位に伝わり、ATP合成酵素全体が右回転する仕組みとなっていると考えられている。
 
120° の回転を行うことは一分子観測の実験でも確認されており、低濃度 (20 nmol/L) のATP存在下ではアクチンフィラメントが 120° ごとに回転している様子が観察されている。また、ADPがつっかえてATP合成酵素が動かなくなったり、ATP合成酵素が「間違えて逆回転する」現象も観察されている。
 
== 今後の課題 ==