「メキシコ軍」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
55行目:
主力小銃としては[[H&K G3]]が使用されてきたが、近年、小口径の[[5.56mm NATO弾]]を使用する[[FX-05]] シウコアトルによる更新が進んでいる。この銃については、ドイツ製の[[H&K G36]]との関係が取り沙汰されたが、H&K社が法的問題は存在しないとの見解を示したことで解決された。このほか、特殊部隊では[[M4カービン]]も使用されている。分隊支援火器としては、[[:en:CETME Ameli|セトメ・アメリ]]、[[ミニミ軽機関銃]]が使用されてきたが、[[H&K MG4]]の導入も開始された。汎用機関銃としてはアメリカ軍にあわせて[[M60機関銃]]と[[M240機関銃]]が、重機関銃としては古典的名作である[[ブローニングM2重機関銃]]が使用されている。長射程の対戦車火力としては[[ミラン (ミサイル)|ミラン]]対戦車ミサイルと[[M40 106mm無反動砲]]が、近距離での対戦車火力としては[[RPG-7]]と[[SMAW ロケットランチャー|B-300 ロケットランチャー]]が採用されている。
 
このように小火器が充実する一方で、遠戦火力は比較的限定的である。歩兵部隊用の[[迫撃砲]]としては[[M29 81mm 迫撃砲]]が主力であるが、[[M1 81mm 迫撃砲]]もまだ残っている。また、[[榴弾砲]]としては、いずれも古典的名作である[[M101 105mm榴弾砲]]、[[オート・メラーラMod56 105mm榴弾砲]]が運用されている。Mod56 105mm榴弾砲は軽量で、容易に分解・輸送できるので、軽輸送機からの空投や小型ヘリコプターによる空輸も可能である。自走砲としては、後述の国産装甲輸送車「DN」に[[M8]]自走砲の75㎜砲塔を搭載した[[M8#関連項目|DN-V Bufalo]]が存在する他、口径を81㎜としたDN-V PMも装備している。
 
機甲火力は極めて限定的なものであり、主力戦車・軽戦車ともに持たない。しかし、[[歩兵戦闘車]]及び[[装甲兵員輸送車]]は充実している。その主力となるのは、[[:en:Sedena-Henschel HWK-11|セドナ・ヘンシェル HWK-11]]歩兵戦闘車(メキシコのセドナ社とドイツのヘンシェル社の共同開発)、[[:en:AMX-VCI|AMX-VCI]]装甲兵員輸送車、90mm低圧砲を搭載した装輪式の[[ERC 90装甲車]]と、これをもとにした[[ERC 90装甲車|VCR装甲兵員輸送車]]である。また、セドナ「DN」装甲兵員輸送車シリーズなど、国産の装備も増えつつある。このほかにも、治安作戦における車両機動力の要請から、自動車化のレベルは極めて高く、[[ハンヴィー]]などをはじめとする[[ソフトスキン]]の大型/中型/小型トラックを多数保有している。