「カーマン・ライン」の版間の差分

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[[Fileファイル:Atmosphere layers-enja.svg|thumb|right|180px|[[大気#地球大気の鉛直構造|地球大気の鉛直構造]]:<br />(上から下へ)<br />[[外気圏]] (Exosphere)<br />[[熱圏]] (thermosphere)<br />[[中間圏]] (mesosphere)<br />[[成層圏]] (stratosphere)<br />[[対流圏]] (troposphere)<br /><ref>http://www.srh.noaa.gov/srh/jetstream/atmos/layers.htm</ref>''(縮尺は無視)'']]
'''カーマン・ライン'''({{Lang-en|Kármán line}})は、[[海抜]][[高度]]100 [[キロメートル|km]](62.1 [[マイル|miles]])に引かれた仮想のラインである。[[国際航空連盟]]によって定められ、このラインを超えた先が[[宇宙空間]]、この高度以下は[[地球の大気|地球の大気圏]]と定義される<ref>{{cite web|url=http://www.fai.org/press_releases/2004/documents/12-04_100km_astronautics.doc|title=The 100 km Boundary for Astronautics|publisher=[[国際航空連盟]]プレスリリース|date=2004年6月24日|format=DOC|accessdate=2006年10月30日}}</ref>。この高度に達した人工物および人間が[[宇宙飛行]]を行ったと認定される。カルマン線とも言う。
 
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=== カーマン・ラインの設定の経緯 ===
[[1950年代]]に[[宇宙開発]]([[宇宙航空学]]の研究)が開始されたとき、地球大気圏を脱出するための[[軌道速度]]として[[宇宙速度]]が計算されたが、このときにおおよその宇宙との境界線として海抜高度100 kmが設定され、計算に使用された。厳密にはその距離は100 kmちょうどではなかったが、様々なパラメータや状況、要素によって常に完全に一致しないことを理由にカーマン・ラインを宇宙空間との境界線とすることを提案し、国際委員会は国際航空連盟 (FAI) にこれを推薦した<ref name="nasa2005">{{citeweb|title=A word about the definition of space|url=http://www.nasa.gov/centers/dryden/news/X-Press/stories/2005/102105_Schneider.html|publisher=''[[NASAアメリカ航空宇宙局]]''|accessdate=2008-04-29}}</ref>。
 
その後この提案は採用され、現在に至るまでカーマン・ラインは様々な目的のために使用される宇宙空間との境界線の定義として活用されている<ref name="nasa2005" />。