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'''シェロブ'''('''{{Lang|en|Shelob}}''')は[[J・R・R・トールキン]]の[[中つ国 (トールキン)|中つ国]]を舞台とした小説、『[[指輪物語]]』に登場する架空の生物。[[メス (動物)|メス]][[クモ|蜘蛛]]の姿をした凶悪な怪物。語源は英語でかの女を現す(she)と、古英語で蜘蛛を現す(lob)を合わせたもの。
{{ネタバレ}}
==概要==
遠い昔、[[中つ国 (トールキン)|中つ国]][[第一紀 (トールキン)|第一紀]]に冥王[[モルゴス]]に協力した[[マイア]]・[[ウンゴリアント]]の末裔であ
シェロブの末裔でありながら食われる運命にあった、シェロブと連れ合いたちとの間に生まれた子孫は谷から谷へと旅立った。かつて[[ビルボ・バギンズ]]が[[闇の森]]で対峙したものも同種であることが『指輪物語』で言及されている。
日々を他の生命をむさぼることに費やしており、食欲が旺盛で、トンネルに入り込んだ者を毒針で弱らせ食べてしまう。その体は生きてきた長い年月の内に硬く変化し、並みの剣では致命傷を与えることは難しい。彼女のつむぐ糸は鉄線のように堅く丈夫で柔軟であり、剣で切りつけても弾いてしまうほどである。彼女はこの糸を使って、トンネル内に罠を張っている。過去幾度もそのトンネルに入り込んだ勇敢な人間やエルフたちが彼女の餌食となった。▼
▲日々を他の生命をむさぼることに費やしており、食欲が旺盛で、トンネルに入り込んだ者を毒針で弱らせ食べてしまう。その体は生きてきた長い年月の内に硬く変化し、並みの剣では致命傷を与えることは難しい。彼女のつむぐ糸は鉄線のように堅く丈夫で柔軟であり、剣で切りつけても弾いてしまうほどである。
[[モルドール]]を支配する[[サウロン]]は、シェロブのことを「飼い猫」とみなしており、直接的な主従関係は存在しなかったものの、時折自身の手下で雑兵である[[オーク (トールキン)|オーク]]を彼女の巣に送り込み与え食べさせて生かしておき、キリス・ウンゴルの番人として利用していた。弱く愚鈍なオークに比べれば、選り好みせず全ての動物を自身の食料程度にしか見ておらず、狡猾で貪欲な彼女は、この秘密の抜け穴を通ろうとする間者を確実に始末するのにうってつけだったのである。ちなみにこのトンネル内には、重く大きな岩で出来た仕掛け扉で仕切られた区画が存在し、そこにトンネルを見張るオークの詰め所があるが、それらオークも時々彼女の餌食になっている。▼
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物語中では指輪奪回を目指す[[ゴクリ]]が彼女との密約により[[フロド・バギンズ]]と[[サムワイズ・ギャムジー]]をこのトンネルに誘い込み、シェロブにかれらを襲わせる。シェロブはフロドを毒針で刺し仮死状態にしたが、主人を殺されたと思い込み激昂したサムに[[つらぬき丸]]で切り掛かられた際に押し潰そうとして誤ってつらぬき丸の上に身を投げ出してしまって腹部を刺され、その眼を[[エアレンディル]]よりフロドに託された玻璃瓶の光で傷めて撃退された。その後の生死は物語中では明らかになっておらず、トンネルの奥底で復讐を誓いつつ傷の痛みに耐えながら回復を待つところで出番は終わっている。▼
▲物語中では指輪奪回を目指す[[ゴクリ]]が
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