「サルト・サーキット」の版間の差分

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[[ファイル:Le Mans location map.jpg|thumb|left|180px|サーキット周辺図]]
[[ファイル:Luftaufnahme vom Bugatti Circuit.jpg|thumb|left|180px|ブガッティ・サーキットとの共用区間]]
コースはル・マン市街地から南に下ったところにあり、2/3の区間は普段は国道 ([[:en:Route nationale|Route nationale]]) や地方道 (Route départementale) として使われている一般[[公道]]を閉鎖して走行する。[[ピット (サーキット)|ピット]]施設と周辺の常設区間は、2輪レースを行う「[[ブガッティ・サーキット]]」と共用する。1周の距離は13.629kmあり、[[ニュルブルクリンク24時間レース]]が開催される[[ニュルブルクリンク]]北コース(全長20.832km)と並んで、往時のロングコースの伝統を残している。
 
当初は極めて緩やかな高速コーナーと超ロングストレートを2つ含む単純なレイアウトであったが、高速化するレースカーに対する安全性の向上や死亡事故への対策として、コーナーの追加や道幅の拡張などが行われてきた。それでも高速コースという特性は変わらず、[[プロトタイプレーシングカー|プロトタイプカー]](LMP1クラス)の平均速度は240km/hに達し、これは[[モンツァ・サーキット]]で行われる[[フォーミュラ1|F1]][[イタリアグランプリ]]に匹敵する<ref name="fanp42">『モーターファン・イラストレーテッド ル・マン24時間』Vol.71、三栄書房、2012年、42頁。</ref>。
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=== 公道区間 ===
ル・マン名物のロングストレートは'''ユノディエール<ref name="corner1">ユノディエール ([[:fr:Hunaudières|Hunaudières]]) 、ミュルサンヌ ([[:fr:Mulsanne|Mulsanne]]) 、アルナージュ ([[:fr:Arnage|Arnage]]) はそれぞれ付近にある土地や[[コミューン]](町・村)の名前である。</ref>'''(Les Hunaudières)もしくはミュルサンヌ・ストレートと呼ばれる。普段はル・マンと[[トゥール (アンドル=エ=ロワール県)|トゥール]]を結ぶ地方138338号線 ([[:en:Route nationale 138|N138D338]]) であり、ガードレールに挟まれた直線道路を北から南へと下っていく。かつては全長約6kmもあり、アクセル全開時間が1分間ほど続いた。1988年にはWM・プジョーが405km/hという最高速記録をマークしたが、国際自動車スポーツ連盟 (FISA) が安全面から「2km以上の直線を持つサーキットは公認しない」とルール化したため、1990年には途中に2ヵ所の[[シケイン]]を設け、ストレートを3分割した。現行レイアウトでは、第1シケイン手前で最高速を記録する<ref name="fanp42"/>。
 
シケインはそれぞれ看板スポンサー名で呼ばれており、第1シケイン(右・左・右)は「[[日産自動車|ニッサン]]→[[プレイステーション]]→[[Forza Motorsport]]」。第2シケイン(左・右・左)は「[[ミシュラン]]」である。ふたつのシケインはレース期間以外は閉鎖されている。逆に、N138の途中に2ヶ所ある[[ロータリー]]({{ウィキ座標|47|57|23.32|N|0|13|39.83|E|scale:5000|座標1}}・{{ウィキ座標|47|56|31.8|N|0|14|4.67|E|scale:5000|座標2}})はレース期間中閉鎖される。
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ユノディエールの南端には、右直角コーナーの'''ミュルサンヌ・コーナー<ref name="corner1"/>'''(Virage de Mulsannne {{ウィキ座標|47|54|48.51|N|0|14|35.61|E|scale:5000|座標}})が待ち構える。普段は[[ロータリー交差点]]になっており、レースコースはロータリー手前で右へ分岐し、コーナーを抜けると一般道へ再合流する(普段は閉鎖されている)。ブレーキングゾーン手前に視界を遮る路面の隆起があり、分岐路を右へ入りつつトップスピードから急減速するためブレーキングが難しい。
 
ミュルサンヌから先は地方道140号線 (D140) に入り、林の中を西に向けて再び全開区間とな走行する。緩く右に曲がる箇所は、路肩にレース用縁石が常設されている。その先には2連続直角コーナーがある。1つめの'''インディアナポリス・コーナー'''(Virage d'Indianapolis {{ウィキ座標|47|55|20.28|N|0|13|10.19|E|scale:5000|座標}})は手前の右コーナーからブレーキを残しつつ、小回りに左へターンする。イン側へ[[カント]]が付いている上に舗装前はレンガ敷きだったため、[[インディアナポリス・モーター・スピードウェイ]]にちなんで命名された。続く右の'''アルナージュ・コーナー<ref name="corner1"/>'''(Virage d'Arnage {{ウィキ座標|47|55|17.38|N|0|12|56.15|E|scale:5000|座標}})はコース中最も低速で抜ける。その先は地方道139号線 (D139) を北上する。
 
=== 常設区間2 ===