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== 概要 ==
『[[ザ・ニューヨーカー]]』誌に掲載され、後に小説『''5135 Kensington'' 』となった[[サリー・ベンソン]]による短編小説シリーズを[[アーヴィング・ブレッチャー]]と[[フレッド・F・フィンクルホフ]]が映画化。[[1903年]]から[[1904年]]、[[セントルイス万国博覧会]]を控えた古きよき時代の[[アメリカ合衆国|アメリカ]]、[[セントルイス]]を舞台に<ref>''[[Variety Film Reviews|Variety]]'' film review; November 1, 1944, page 10.</ref><ref>''[[Harrison's Reports and Film Reviews|Harrison's Reports]]'' film review; November 4, 1944, page 178.</ref>、中流家庭のゆったりとした4つの季節の情景を、美しいカラー映像で描写したミュージカル映画。日本では知る人ぞ知る作品だが、アメリカでは公開当時、戦争の暗い世相に疲れた人々の心の琴線に触れて大ヒット。現在でもミュージカル映画の枠を超えた、不朽の名作映画の一つに数えられている。
 
原題の「''Meet Me in St. Louis'' (セントルイスで会いましょう)」は1904年セントルイス万博のテーマソングであり、その他の楽曲も1903年当時の流行歌が主に使われている。その一方でヒュー・マーティンとラルフ・ブレインによって新たに作られた3つのオリジナル曲は、いずれ劣らぬスタンダードナンバーとなった。「[[:en:The boy next door|''The boy next door'']] 」、「[[:en:The Trolley Song|''The Trolley Song'']] 」、「[[:en:Have Yourself a Merry Little Christmas|''Have Yourself a Merry Little Christmas'']] 」。特に「''Have Yourself a Merry Little Christmas'' 」は[[クリスマスソング]]の定番として今なお歌い継がれている楽曲である。プロデューサーの[[アーサー・フリード]]が、映画使用曲のうち1曲を作曲し演奏もしている。
 
[[第17回アカデミー賞]]では4部門のノミネートし、受賞はなかったが、本作を含めた評価で[[マーガレット・オブライエン]]がこの年の[[:en:Academy Juvenile Award|Academy Juvenile Award]](子役賞)を受賞している。興行的にも『[[我が道を往く]]』に続き[[1944年]]および[[1945年]]の全米興行成績第2位を記録<ref>http://www.ldsfilm.com/misc/lds_Top5_boxoffice.html Viewed 2011 Dec 19.</ref>。MGM社にとっても当時『[[風と共に去りぬ]]』に次ぐ高い利益をあげたヒット作となった。[[:en:AFI's 100 Years of Musicals|AFI's 100 Years of Musicals]]の10位でもある。
 
この作品を期に、暖かい家族を描いてアメリカ人の[[ノスタルジー]]を刺激する映画がブームとなった。日本にも輸入された代表的なものに[[20世紀フォックス]]製作の『[[ステート・フェア]]』(1945)がある。[[メトロ・ゴールドウィン・メイヤー]]も[[ジュディ・ガーランド]]を再度主演に起用して『[[グッド・オールド・サマータイム]]』(1949/日本ではビデオ公開)という懐古的作品を製作している。また本作の直接的な続編として『ニューヨークで逢いましょう(''Meet Me in New york'')』という作品も予定されていたが、こちらは企画倒れとなった。