「楽器分類学」の版間の差分

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== 概要 ==
 
[[西洋音楽]]あるいは[[オーケストラ]]では、伝統的に楽器を[[管楽器]]、[[弦楽器]]、[[打楽器]]に分け、さらに管楽器を[[木管楽器]]と[[金管楽器]]に分類することが行われている。しかし、管楽器の『管』は楽器の形態による分類であり、弦楽器の『弦』は音を出す振動体による分類だしであり、打楽器の『打』は音を出す方法による分類である。木管/金管は楽器の材質による分類のはずである。『[[鍵盤楽器]]』などという分類もあるが、『鍵盤』は音を出すためのメカニズムの形態による分類に過ぎない。つまり、旧来の楽器分類法は一貫した分類基準など何ひとつ存在しではないのである。
 
このため、たとえば[[ピアノ]]は『鍵盤』によって『弦』を『打』って音を出すのだから、鍵盤楽器であり弦楽器でもあり打楽器でもあるということになってしまうし、一方では[[オルゴール]]を何に分類したらよいかわからない。今日の[[フルート]]はほとんどが金属で作られているにもかかわらず、『唇の振動を利用しないから』という訳のわからない理由によって木管楽器に分類されるが、金属でできているのに木管楽器では筋が通らない。さりとて金管楽器は英語では『[[:en:brass instrument|brass instrument]]([[真鍮]]製の楽器)』であるから、[[銀]]や[[金]]、[[洋銀]]などで作られているフルートは金管楽器に含めることもできないことになる。さらにフルートは、完全なキーシステム(鍵装置)を備えているのに、なぜか鍵盤楽器にも含まれないという
 
このように旧来の楽器分類法は、それなりの存在意義がないわけではないが、誰も納得のゆく説明ができない極めて恣意的・非論理的なものであって、楽器の体系的な分類・研究のためにとして不完く役に立たないのである。
 
19世紀後半のヨーロッパにおいて、東洋やアフリカなど西洋以外の楽器が収集されるようになり、楽器博物館が設立されてその分類目録を整備する必要に迫られた。そこで、世界各地の[[民族楽器]]を比較・検討する比較楽器学をもとに、[[分類]]的な分類を行う楽器分類学が成立した。これまでのところ統一した分類基準を確立するまでには至っていないが、「[[#ザックス=ホルンボステル分類|ザックス=ホルンボステル分類]]」が広く知られており、実際の博物館等での分類においてはこれを改変したものが用いられることが多い。ザックス=ホルンボステル分類を略すときにはホルンボステルを先にして「HS分類」という。
 
== 歴史 ==
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