「アエロペルー603便墜落事故」の版間の差分

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午前0時40分、603便は[[リマ国際空港]]を離陸し上昇に入った。しかし高度計は0[[フィート]]を示したままで、しばらくすると速度計も0[[ノット]]を示した。43分、暫くして高度計・速度計が作動し出すが、3つの計器(機長席、副操縦士席、予備)それぞれが違う数値を表示したため、自動操縦に切り替えることもできなかった。更に速度計・高度計に続いて機体の姿勢に対する警報が発せられた。クルーはリマ空港の管制官に異常発生を報告。計器の数値が信頼できないため管制官に高度を確認しつつ飛行を続行することになった。
 
絶えず速度超過警報が鳴っていたので副操縦士は[[スピードブレーキ]]で減速しようとした。しかし、スピードブレーキを使用しているにもかかわらず速度超過警報は作動し続けたため更に減速させた。57分には速度超過警報 ・[[失速警報装置|失速警報]]が同時に作動したため603便は加速に切り替えた。その後、クルーはリマ国際空港へ引き返す事を決断するが、自力での飛行、着陸が不可能と悟った副操縦士は管制官に誘導機の手配を要求した。
 
1時03分、計器が高度3000mを示している時、地上接近警報が作動した。603便は管制官に高度を尋ねたが、3000mとの返答を受けて警報を故障とみなした。実際には高度は徐々に下がり続けており、このとき時点で機体高度は既に300mを下回っていた。603便は超低空を飛行していることに気づかぬまま、[[計器着陸装置|ILS]]の電波を頼りに空港に向かい始めた。
 
1時08分、603便は管制官から救援機が間もなく到着する旨の報告を受けた。この際、高度・速度に関して管制官に確認をしたがやはり計器の数値と一致せず、対処法を尋ねていた時、左主翼が海面に接触、再上昇を試みたが、左翼が水面に突っ込むようにして当たり、機体は反転しながら墜落。乗員乗客70名は全員死亡した。