「学年制と単位制」の版間の差分

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Gakuto8 (会話 | 投稿記録)
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一般的に、単位制は、授業科目ごとに取得できる単位数が決まっており、[[卒業]]時に必要単位数がそろっているかどうかで卒業を判定することが多い。授業科目の学習成果を単位として修得していく方式は、後期[[中等教育]]([[高等学校]]の課程など)以降で行われている。
 
多くの高等学校では、単位制と学年制を併用しており、一方、多くの[[大学]]では、単位制のみを用いていることが多い。学年制の高等学校では単位を落とすと原級留置となる。原級留置になると、落とした単位以外の修得した単位も無効になる。近年、高等学校や[[中等教育学校]]の後期課程でも学年制を用いず単位制のみを用いる[[教育]]が増加しており、このような教育は、特に「単位制による教育」と呼ばれる。なお、すべての高等学校と中等教育学校の後期課程は、単位制を用いており、「単位制高等学校」の呼称は、学年制を用いず単位制のみを用いているという意味である。また、単位制高等学校による教育は、学年ごとの教育課程の区分を設けずに行われる。学年制と違って原級留置はないが、必要な単位数が修得できるまで卒業が延びる。
近年、高等学校や[[中等教育学校]]の後期課程でも学年制を用いず単位制のみを用いる[[教育]]が増加しており、このような教育は、特に「単位制による教育」と呼ばれる。なお、すべての高等学校と中等教育学校の後期課程は、単位制を用いており、「単位制高等学校」の呼称は、学年制を用いず単位制のみを用いているという意味である。また、単位制高等学校による教育は、学年ごとの教育課程の区分を設けずに行われる。学年制と違って原級留置はないが、必要な単位数が修得できるまで卒業が延びる。
 
さらに、単位制は通年単位制と[[セメスター]]単位制に分かれる。通年単位制は1年間の授業科目の学習成果によって単位を認定する制度であり、セメスター単位制は半年間の期ごとの授業科目の学習成果によって単位を認定する制度である。通年単位制は、高等学校や[[中等教育学校]]の後期課程で主に採用し、セメスター単位制は主に大学で採用している。
さらに、単位制は通年単位制と[[セメスター]]単位制に分かれる。<br>
通年単位制は1年間の授業科目の学習成果によって単位を認定する制度であり、セメスター単位制は半年間の期毎の授業科目の学習成果によって単位を認定する制度である。通年単位制は、高等学校や[[中等教育学校]]の後期課程で主に採用し、セメスター単位制は主に大学で採用している。
 
== 1単位に必要な学習時間 ==
; 大学、短期大学、大学院
: 1単位あたり45時間の学習を必要とする内容とするのが標準である。これには予習・復習・課題などの時間を含み、授業時間については講義及び演習については15時間から30時間までの間(通常、予習・復習が各4分の1という仮定の下、実際の授業時間は22.5時間とすることがほとんどである)、実験・実習及び実技については、30時間から45時間までの間とされている。
: なお、芸術等の分野における個人指導による実技の授業については、大学などが定める時間の授業をもって1単位とすることができ、卒業論文、卒業研究、卒業制作等の授業科目については、必要な学修を考慮して単位を定めることができる。
: [[高等教育]]の1単位は、高等学校の単位に換算すると、約1.54単位である。
:; その根拠
:: 1単位の時間数は、1週間分の労働時間に由来するとされる。すなわち、月曜日 - 金曜日は8時間×5日間=40時間、土曜日は[[半ドン]]で5時間、合わせて45時間となる。
:: 大学では一般的に、講義及び演習においては、90分 / コマ(1.5時間)×15週=22.5時間の授業を学修した者に対して2単位を与える。1単位の実授業時間は11.25時間となる。前述のとおり「授業時間については、講義及び演習については、15時間から30時間までの間」とされているにもかかわらず11.25実時間でも問題とならない理由は、15[[単位時間]]という解釈が許されているためだと推測される。
:: 高度に専門的な[[教育研究]]を目的とする大学の講義を学修するには、15実時間(もしくは11.25実時間)の講義に対して30実時間(もしくは33.75実時間)の予習・復習・課題などの自主学習が必要である。
:: 実験・実習及び実技については、学内の実習設備を用いない自主学習は困難であるため、授業時間が「30時間から45時間までの間」と規定されている。
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[[Category:学校教育]]