「エボシグモ科」の版間の差分

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造網性のクモであり、物陰、オーバーハングした岩の下面、樹木の根本の方などに網を張る。網の構造は、この類ではほぼ共通している。その網は一見すると、ねばねばした梳き糸で構成されており、それが乾燥した支持糸で隣接する基盤に引っ張られて、その部分でクモが隠れられるようになっている。エボシグモのそれはやや深めの[[ランプ (照明器具)|ランプシェード]]のような形になる<ref name=Gertsh-p2/>。このクモの英名である lampshad spider もこれにより、和名のエボシグモはこれを烏帽子に見立てたものである。
 
''Ectatostica''については、シート状の網であり、転石などの下向きの面に一部がくっついており、周囲は糸で他物に着いているという<ref>Platnick & Jager(2009)p.212{{Full|date=2013-7-5}}</ref>。
 
エボシクモではほぼ円形になったこの網の中心の基盤上に身体を平らにして伏せている。また、ぶら下がるような姿勢で細長い脚を網に触れさせる姿勢を頻繁にとる<ref name=Gertsh-p2/>。餌はランプシェードの部分に引っかかり、クモは内側から噛みついて餌を殺す。糸を用いて包むことはしない<ref>Fergsson(1972)p.183-186{{Full|date=2013-7-5}}</ref>。
 
配偶行動に関しては、エボシグモの1種 ''H. thorelli'' の例では、雄は成熟すると網を離れ雌の網を探し回る。発見すると脚で網に触れて雌の様子をうかがった後に侵入、雌が身体を浮かせると、雄は雌の前からのしかかるようにして両脇から触肢を雌の腹部下面に差し入れ、交接する<ref>Fergsson(1972)p.190-192{{Full|date=2013-7-5}}</ref>。卵は、ふわふわした綿上の糸に包まれた球形の卵嚢に納められ、コケや地衣の生えた岩や木の肌からぶら下げられる。卵嚢の表面は泥や地衣の粉で包まれる<ref>Fergsson(1972)p.193-195{{Full|date=2013-7-5}}</ref>。
 
==系統の問題==
*宮下直編、『クモの生物学』、(2000)、東京大学出版会
*馬越淳他、1997、生物妨糸-低エネルギー・スーパー妨糸(クモ)-.繊維と工業.Vol.53(7):p.8-17.
*Gertsch Willis J. Gertsch, 1958. The Spider Family Hypochilidae. American Museum Movitates No.1912
*Heden Marshal C. Heden, 2001. Molecular Insights into Species Phyligeny, Biogeography, and Morphological Stasis in the Ancient Spider Genus Hypochilus (Araneae: Hypochilidae). Morecular Phylogeetics and Evolution Vol.18.(2),pp.238-251
*Platonick Norman I. Platonick & Peter Jager, 2009. A new species of the basal araneomorph spider genus Ectatosticta (Araneae, Hypochilidae) from China. Zookeys 16:pp.209-215.
*Fergusson Ian C. Fergusson, 1972. Natural history of the spider Hypochilus thorelli Mark (Hypochilidae). Psyche 79(1):pp.179-199
*Coddington Jonathan A. Coddington, 2005. Phylogeny and Classificasion of Spider. Ubick D. et al. ed. (2005). Spiders of North America: an identificasion manual. American Aracnological Society: 377pages.
 
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