「小田島雄志」の版間の差分

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『シェイクスピア全集』で、[[坪内逍遥]]に続いて[[ウィリアム・シェイクスピア|シェイクスピア]]の全戯曲を翻訳し、[[1980年]]に[[芸術選奨文部大臣賞]]を受賞。[[1995年]]、[[紫綬褒章]]を受章、[[2002年]]、[[文化功労者]]に選ばれる。[[2008年]]、新人を対象に小田島雄志翻訳戯曲賞が制定された。
 
[[駄洒落]]を得意とし、シェイクスピア作品に頻出する[[言葉遊び]](パン)を「[[皇太子]]だろうが[[辛子明太子|明太子]]だろうが」([[ヘンリー6世]]より)といった調子で訳して話題を呼んだ。様々に訳されてきた『[[ハムレット]]』の有名な台詞「{{lang|en|To be, or not to be}}」 を「このままでいいのか、いけないのか」と訳したことも知られる。[[テレビ]]の[[バラエティ番組]]などにもしばしば出演、駄洒落を連発する飾らない人柄が愛された。
 
[[アントン・チェーホフ]]の作品を愛好し、いわゆる四大戯曲を[[マイケル・フレイン]]による英語訳を元に日本語訳した。この英語訳からの日本語訳という作業は翻訳のあり方をめぐる議論を喚起した。大学院生の時にアルバイトで「池永保夫」という筆名を使ったこともあるが、誰もこれを「チェーホフ」とは読んでくれなかったという。