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山東煎餅との関連
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'''天津煎餅'''(てんしんせんべい、[[中国語]] ティエンチンチエンビン Tiānjīn jiānbǐng)は、中国の[[華北]]地方でよくみられる、水で溶いた[[リョクトウ|緑豆]]粉、[[アワ|粟]]の粉、または[[小麦粉]]と卵を鉄板に広げて焼いた、[[一銭洋食]]に似た軽食の一種。天津では、単に「煎餅」もしくは「<font lang="zh">嘎巴 gābācàigābā</font>、ガーバーツァイ」とも呼ばれる。カート式の[[屋台]]に[[七輪]]や[[ガスコンロ]]を置き、街角で売るスタイルが普通。
 
[[山東煎餅]]から派生し、天津で改良されたものと言われる。本場天津では、もともと山東煎餅のように[[アワ|粟]]の粉であを使ていたのが、[[リョクトウ|緑豆]]の粉との混合からになり後に緑豆の粉中心に移っ変化し言われる。緑豆を使うのがもっとも[[うま味]]があるとされる。また、粉ではなく、生の緑豆を水に漬けて軟らかくし、表皮を除いてから、すりつぶす方法もある。
 
しかし、天津以外では、緑豆よりもコストの安い[[小麦粉]]を混ぜたり、完全に小麦粉に変えたものが多く、本場のものとは風味が異なるものになっていることが多い。
 
味付けも、本来は[[麦味噌]]と[[薬味]]の刻み[[ネギ]]だけというシンプルなものであったが、現在では唐辛子味噌、[[腐乳]]を加えたり、煎り[[ゴマ]]や[[クミン]]をまぶしたりする事が増えつつある。
 
==作り方==
#緑豆などの粉を水で溶き、少量の[[塩]]、[[五香粉]]などを加える。
#鉄板に油を敷く。
#水で溶いた小麦粉を鉄板に乗せ、素早くとんぼのような形をした木のへら(三角拐子)を回転させるように動かして、丸く、大きく、薄い形に広げる。
#鶏卵をひとつ上に割り落とし、とんぼで黄身をつぶして、やはり丸く広げる。
#上にきざみ葱を振りかける
#火が通り、小麦粉がきつね色にわりはじめたら、コテで鉄板から剥がし、上に味噌だれと、希望により唐辛子味噌を塗り、短く切った[[油条]](揚げパン)を乗せ、折りたたんで完成。
#[[山東省]]などでは、最後に[[魚肉ソーセージ]]も夾む場合がある。
 
==変種==
===煎餅餜子===
'''<font lang="zh">煎餅餜子</font>'''(チエンビングオズ、 <font lang="zh">jiānbǐngguǒzi</font>)は、緑豆の煎餅で、天津で「餜子」と呼ばれる揚げパン(油条)を包んだもの。一般に天津煎餅として売られているものの多くは、実際には煎餅餜子であって、煎餅ではない。
 
===嘎巴菜===
'''<font lang="zh">嘎巴菜</font>'''(ガーバーツァイ、 <font lang="zh">gābācài</font>)は、緑豆の煎餅を細切りにして、とろみのある餡をかけた食品。天津以外で目にすることはほとんどない。
 
==関連項目==
*[[一銭洋食]]
*[[お好み焼き]]
*[[煎餅]]
 
[[category:粉物料理|てんしんせんへい]]