「菊と刀」の版間の差分

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{{基礎情報 書籍
|title = 菊と刀
|orig_title = The Chrysanthemum and the Sword: Patterns of Japanese Culture
|author = [[ルース・ベネディクト]]
|country = [[アメリカ合衆国]]
|language = [[英語]]
|genre = 歴史/人類学
|publisher = {{仮リンク|ホートン・ミフリン|en|Houghton Mifflin}}
|published = 1946年
|type = [[上製本]]
|pages = 324ページ(初版)
|id = ISBN 0-395-50075-3
}}
『'''菊と刀'''』(きくとかたな、原題:{{lang|en|''The Chrysanthemum and the Sword: Patterns of Japanese Culture''}})は、米国の文化人類学者[[ルース・ベネディクト]]による、[[日本文化]]を説明した[[文化人類学]]の[[著作]]である。『菊と刀』は、ベネディクトの[[戦中|戦時中]]の調査研究をもとに[[1946年]]に出版された。ベネディクトは、[[フランツ・ボアズ]]より教わった急進的な文化相対主義の概念を日本文化に適用するべく、[[恩]]や[[義理]]などといった日本文化『固有』の価値を分析した。
 
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ただ、[[ルース・ベネディクト|ベネディクト]]は教え子たちに「『菊と刀』はあまり読まないように。」と言ったとも伝わる。
 
なお左翼の日本文化研究家、[[ダグラス・ラミス]]は、『菊と刀』には、[[未開]][[民族]]を見るようなまなざしがあるとして批判している(『内なる外国』)。一方、作家の[http://www.pollyplatt.com/ ポリー・プラット]は、著書「フランス人 この奇妙な人たち」の日本語版への序文において、「菊と刀」により日本の文化のすばらしさを知ったと述べている。<ref>ポリー・プラット『フランス人 この奇妙な人たち』、3頁「日本版への序文」。</ref>
 
ところが最近に至ってそのような否定的見解を根底から覆し、非常に高い評価を与える発言が現れた。それによると、[[ルース・ベネディクト|ベネディクト]]は『文化の型』で提出し『菊と刀』で発展させた説において、人間の集団が一定の意思を持つこと、そして集団の意思は誰にも意識されないがその集団を構成する個人の意思を超越するものであることを説いたのである。「日本語参考文献」の項にある森貞彦の著書の最後のものにそれがある。