「分割表」の版間の差分

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"marginal total"、"grand total"の訳語を修正。
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'''分割表'''([[英語|英]]: contingency table)は、[[統計学]]において、2つ以上の変数([[尺度水準#名義尺度|名義尺度]]が一般的)の間の関係を記録し分析するためのもの
 
例えば、性別(男性と女性)と[[利き手]](右手と左手)という2つの変数があるとする。100人の無作為抽出した標本について、これら変数を観測する。すると、2つの変数の関係は次のように分割表で表すことができる。
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この表で、右端の列を'''行周辺合計''' (row marginal total) 、下端の行を'''マージナルトータル列周辺合計''' (column marginal totalstotal) と呼び、右下端の角にあたる部分を'''グランドトータル総計''' (grand total) と呼ぶ。
 
この表から、男性の右利きの割合と女性の右利きの割合には大差がないことが一見してわかる。しかし、両者は全く同じではなく、その差が[[有意]]かどうかは表内の各エントリが母集団からの無作為抽出であるとして、[[帰無仮説]]について[[カイ二乗検定]]、[[G検定]]、[[フィッシャーの正確確率検定]]といった[[仮説検定]]を行うことで確かめることができる。表の各行や各列について割合が異なる場合、その表は2つの変数間の「付随性」(contingency) を示していると見ることができる。付随性がない場合、2つの変数は「独立」(independent) と見ることができる。