「ポール・ラコンブ」の版間の差分

'''ポール・ラコンベ'''（Paul Lacombe, [[1837年]][[7月11日]] - [[1927年]][[6月4日]]）は、[[フランス]]、[[ラングドック]]地方出身の[[作曲家]]。

[[ラングドック]]地方の[[カルカソンヌ]]の裕福な商人の家に生まれた。[[パリ国立高等音楽・舞踊学校|パリ音楽院]]の卒業生のフランソワ・テセールが[[1851年]]にカルカソンヌに開いた音楽学校で[[声楽]]、[[和声]]、[[フーガ]]、[[対位法]]を学んだ<ref name="bakers">{{cite encyclopedia |title=Lacombe Paul |encyclopedia=Baker's Biographical Dictionary of Musicians |editor=Theodore Baker and Alfred Remy |edition=3rd |year=1919 |page=501 |url=}}</ref><ref name="Société des Amis">Andrieu, Martial. [http://www.paullacombe.com/biographie.html Société des Amis de Paul Lacombe: Biographie] Retrieved 17 September 2012. {{fr icon}}</ref><ref name="Ferchault">Ferchault, Guy. [http://www.archive.org/stream/diemusikingeschi000456mbp#page/n35/mode/2up/search/lacome "Lacombe, Paul"]. ''Die Musik in Geschichte und Gegenwart'', Barenreiter Kassel – Basel, 1960, pp. 39-40. {{de icon}}</ref>。

ラコンベは[[ジョルジュ・ビゼー]]の崇拝者で、[[1866年]]にビゼーに手紙で[[作曲]]の助言を求めた。文通は2年の間続き、友情がはぐくまれた<ref name="Société des Amis"/>。[[1871年]]に国民音楽協会が設立されると、ラコンベは創設メンバーに名を連ねた。ビゼーは[[パリ]]の上流階級にラコンブベの音楽を紹介し、[[パブロ・デ・サラサーテ]]による『[[ヴァイオリン・ソナタ]]』（Op.8）の実現に尽力した。さらにビゼーはラコンベに[[管弦楽曲]]を書くように勧めていたが、[[1876年]]に『交響的序曲』（Op.22）が初演されたときは、彼は前年すでに亡くなったため聴くことができなかった<ref name="Société des Amis"/>。ラコンベの作品は[[コンセール・コロンヌ]]や[[コンセール・パドルー]]で定期的に取り上げられ、[[1878年]]には『田園組曲』（Op.31）が[[エドゥアール・ラロ]]に激賞された。[[1890年]]には『春のオーバード』（Op.37）で成功を収めた。

{{Commons&cat|Category:Paul Lacombe (composer)}}