「H型エンジン」の版間の差分

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水平対向16気筒より一部転記
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{{一部転記|水平対向16気筒|水平対向16気筒|date=2013年7月}}
{{otheruses|エンジンの形態|[[本田技研工業]]が開発したエンジンの系列|ホンダ・H型エンジン|[[トヨタ自動車]]が開発したエンジンの系列|トヨタ・H型エンジン}}
[[ファイル:BRM H16 engine.jpg|thumb|250px|[[フォーミュラ1]]用に開発されたH型エンジン BRM H-16。]]
'''H型エンジン'''(H engine)とは、[[レシプロエンジン]]の形態の一種である。[[水平対向エンジン]]を2つ重ねて結合させた構造を持ち、正面から見ると[[シリンダー]]と結合部が「H」あるいは「エ」のように配置されていることが名前の由来である。
 
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== 実例 ==
=== 車両用 ===
[[ファイル:BRM H16 engine.jpg|thumb|250px220px|[[フォーミュラ1]]用に開発されたH型エンジン BRM H-16・P86。]]
*[[ブラフ・シューペリア]]のオートバイ「ゴールデンドリーム」のエンジン - [[1939年]]に少数生産された。H型4気筒排気量1,000cc。
実際にF1では[[1966年のF1世界選手権|1966年]]のレギュレーション変更で最大排気量が3リッター投入拡大されたのにあわせてイギリスの[[ブリティッシュ・レーシング・モータース|BRM]]が開発したP86H型16気筒エンジンである。「P86」を開発し、自チームのほかに[[1966年のF1世界選手権|1966年]]のレギュレチーム・ロション変更にあわせて開発された3リッス|ロタス]]へもエンジンで、供給を行った。[[水平対向8気筒]]を2段重ねにした構造だったが、[[レプコ]]や[[フォード・コスワース・DFVエンジン|フォード・コスワース]]の軽量なV8エンジンに敗れて姿を消した。それでも、1966年の[[アメリカグランプリ|アメリカGP]]で[[チーム・ロータス|ロータス]]マシンに搭載され、[[ジム・クラーク (レーサー)|ジム・クラーク]]のドライブで優勝した。これはF1史上、最も気筒数の多いエンジンが挙げた1勝となった。
*[[ブリティッシュ・レーシング・モータース|BRM]]H-16 - 1960年代に[[フォーミュラ1]]用に開発された。H型16気筒。
 
このほか、[[1939年]]に少数生産された[[ブラフ・シューペリア]]のオートバイ「ゴールデンドリーム」が排気量1,000ccのH型4気筒エンジンを搭載した。
 
=== 航空機用 ===
[[ファイル:Napier_Sabre.jpg|thumb|250px220px|代表的な航空機用H型エンジンである[[ネイピア・セイバー]]]]
液冷式の航空機用レシプロエンジンの主流は[[V型エンジン]]や[[倒立V型エンジン]]だったが、出力を増加させるために気筒を増やそうとした場合、全長が伸び過ぎて航空機の設計が困難になるという問題があった。そのため16気筒や24気筒といった超多気筒エンジンの中には、全長を抑えられるH型の形態を採るものがあった。
 
エンジンのサイズを抑えつつ気筒を増やす別の方法として[[X型エンジン]]がある。H型エンジンはX型エンジンと比較して機関自体の出力特性は劣っていたが、信頼性が高く頑丈なエンジンを設計しやすい点では優れていた。H型エンジンは特に[[イギリス空軍]]機で多用され、[[第二次世界大戦]]で[[大英帝国]]の勝利に貢献した。
 
*[[ライカミング]]のエンジン
**[[ライカミング H-2470]] - 試作のみ。
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{{デフォルトソート:T:Hかたえんしん}}
[[Category:往復動機関]]
 
実際にレースに投入されたのは、[[ブリティッシュ・レーシング・モータース|BRM]]が開発したP86エンジンである。[[1966年のF1世界選手権|1966年]]のレギュレーション変更にあわせて開発された3リッターエンジンで、[[水平対向8気筒]]を2段重ねにした構造だったが、[[レプコ]]や[[フォード・コスワース・DFVエンジン|フォード・コスワース]]の軽量なV8エンジンに敗れて姿を消した。それでも、1966年の[[アメリカグランプリ|アメリカGP]]で[[チーム・ロータス|ロータス]]のマシンに搭載され、[[ジム・クラーク (レーサー)|ジム・クラーク]]のドライブで優勝した。これはF1史上、最も気筒数の多いエンジンが挙げた1勝となった。