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{{画像提供依頼|果実|date=2012年12月}}
'''肥の豊'''(ひのゆたか)は、[[ミカン科]][[ミカン属]]の[[柑橘類]]、主に[[ミカン]]と[[オレンジ]]の[[交雑]]種である[[タンゴール]]のひとつである。[[熊本県]]において育成された。
 
== 来歴 ==
2000年頃、熊本県において県の柑橘経営の柱である「[[シラヌヒ]]」の、樹勢が低下しやすく収量が少ないこと及び成熟期が遅く高酸果実の割合が多いことが問題となっていた。このため、[[珠心胚実生]]により樹勢が強く栽培しやすく、早熟性で食味の良い品種の育成が求められていた。そこで熊本県農業研究センター果樹研究所では「シラヌヒ」に「[[マーコット]]」を[[交雑|交配]]して得られた[[珠心胚実生]]の中から選抜・育成を開始し、優良個体を選抜したのち、2003年3月に「肥の豊」を品種登録した<ref name=no1>[http://www.pref.kumamoto.jp/uploaded/attachment/47161.pdf 熊本県農政部 かんきつ新品種「肥の豊」の特性]2013年6月20日閲覧</ref><ref name=no2>[http://www.hinsyu.maff.go.jp/vips/CMM/apCMM112.aspx?TOUROKU_NO=11252&LANGUAGE=Japanese 農林水産省品種登録データベース「肥の豊」]2013年6月20日閲覧</ref>。
 
== 特徴 ==
葉が大きく[[新梢]]はかなり強く伸び、大きい刺があり樹勢が強く、[[樹冠]]の拡大が早い。果重は270 グラムから300 グラムで着色はシラヌヒと同時期かやや早く、果面はやや滑らかである。果汁成分は、12月下旬収穫、1月中旬分析で[[糖度]]は14 度から12.5 度、[[酸度]]は1.2 パーセントから1.4 パーセントである<ref name=no1 />。
 
日本における2010年の収穫量は1,966 トンであり、その全てが熊本県において生産されている<ref>[http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001102429 農林水産省特産果樹生産動態等調査]2013年7月23日閲覧</ref>
 
== 脚注 ==