「八大競走」の版間の差分

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天皇賞はイギリスの[[ロイヤルアスコットレースミーティング|ロイヤルアスコット]]の[[ゴールドカップ]]を模した競走であり、古馬の最高峰の競走とされた。また有馬記念は[[1956年]]に創設(第1回は中山グランプリ。第2回から有馬記念に変更)され、ファン投票を採用したオールスターの競走であるとともに、その年の総決算の競走という位置付けで行われていた競走である。この有馬記念を加えて1956年より八大競走と称されることになった。
 
1984年にグレード制が導入された際も、これらの競走はすべてグレードワン (Grade(Grade I,GI) GI)に格付けされた。グレード制導入以前はこれらのレースに加えて[[中山大障害]]や[[宝塚記念]]、[[ジャパンカップ]]などが[[全国発売競走]]であった。
 
[[1981年]]に創設されたジャパンカップについては、[[日本中央競馬会]] (JRA) (JRA)の公式では八大競走ではないが、同会の[[厩舎関係者表彰]]においては、最優秀騎手賞と最優秀調教師賞の資格を得るにあたり「1着をとらねばならない競走」のひとつに指定され、八大競走と同格の扱いを受けている<ref>{{Cite journal|和書|publisher=日本中央競馬会|journal=[[優駿]]|year=1982|month=2|page=84|title=サークルだより『障害100勝騎手を表彰』}}</ref>。
 
近年ではGI競走の増加とそれにともなう路線細分化、ジャパンカップや安田記念などの地位向上などの動きもあって、八大競走の地位は相対的に低下しているが、一部マスコミや関係者の間では今でも「八大競走」という表現を使用しており、他のGIレースとは一線を画している<ref>[http://p.spokei.jp/special.php?a=b&key=yougo&val=2145]</ref>。なお、日本中央競馬会は2004年に創設した[[調教師・騎手顕彰者|調教師顕彰者]]の選考基準において「旧八大競走」との表現を用いている<ref>{{Cite web|url=http://www.jra.go.jp/datafile/dendo/|title=競馬の殿堂|publisher=日本中央競馬会|language=日本語|accessdate=2012-05-26}}</ref>。
 
== 完全制覇・記録 ==
八大競走の歴代優勝記録は各競走([[皐月賞]]、[[東京優駿]]、[[菊花賞]]、[[桜花賞]]、[[優駿牝馬]]、春秋の[[天皇賞]]、[[有馬記念]])の項を参照。
 
=== 競走馬 ===
八大競走のうち桜花賞、優駿牝馬は牝馬限定であり、また[[1981年]]春までは天皇賞は一度優勝すると出走できない、いわゆる勝ち抜け制であったため八大競走のうち牡馬が勝ち得る最大のレース数はクラシック三冠競走といずれかの天皇賞、有馬記念の5レースだった。この5レースすべてを初めて制したのは[[シンザン]]で、初めて「五冠馬」という言葉が使われた。
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1981年秋より天皇賞は優勝馬であっても再出場が可能となったため、牡馬が勝ち得るレースはクラシック三冠と春・秋の天皇賞、有馬記念となるが、このすべてを制した競走馬はいない。最も近づいたのは[[シンボリルドルフ]]で6レースのうち天皇賞・秋で2着に敗れ、達成を逃している。なおシンボリルドルフは[[1985年]]の春の天皇賞を制した時点でシンザンと同様に五冠であったが、のちにジャパンカップと2度目の有馬記念を制したことから「七冠馬」と称されている。また[[ディープインパクト (競走馬)|ディープインパクト]]もシンザンと同様の五冠であるが、こちらは4歳時に宝塚記念とジャパンカップを制していたことから七冠とアピールされた。
 
牝馬は[[クリフジ]]、[[ブエナビスタ (競走馬)|ブエナビスタ]]が3勝で最多。なお、クリフジが活躍した時代は有馬記念創設前であり、3勝のうち2勝は牡牝混合競走(1943年東京優駿、1943年京都農林省賞典4歳呼馬=現在の菊花賞)である。続く2勝を記録した牝馬は多数いるが2勝とも牝馬限定以外の八大競走だったのは[[ヒサトモ]](1937年東京優駿、1938年帝室御賞典=現在の天皇賞・秋)、[[ガーネツト]](1959年天皇賞・秋、1959年有馬記念)、[[トウメイ]](1971年天皇賞・秋、1971年有馬記念)、[[ウオッカ]](2007年東京優駿、2008年天皇賞・秋)。
 
=== 種牡馬 ===
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=== 馬主 ===
[[サンデーレーシング]]が八大競走を完全制覇している<ref>[http://race.sanspo.com/keiba/news/20130429/ope13042905050005-n1.html 【天皇賞・春】サンデーR8大競走完全制覇](SANSPO(SANSPO.COM)COM)</ref>。なお同一名義ではないが、サンデーレーシングが属する[[社台グループ]]の創業者である[[吉田善哉]]は、吉田の個人名義での所有馬と社台グループ配下の法人馬主である[[社台レースホース]]名義の所有馬とで、事実上八大競走を完全制覇している。
 
=== 生産者 ===